書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
目次:新入社員がお金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき30のこと
「新入社員 保険 不要説」
今回は、新入社員が保険に入る意味ってあるのかについて、書いていきたいと思います。
新入社員の方は、新入社員説明会で、生命保険について話を聞いたり、
会社から帰宅しようとすると、オフィスの前に綺麗なおねぇさんが待っていたりすることがあると思います。
大学を卒業して、大人へと一歩近づいたのだから保険くらいは入っておいた方がいいのではないか、自分の身は自分で守るのが大人だなどと思ってしまったり、
え?どうしたらいいの?わけわかんなーい。
状態になってしまったりしますよね。(わたしはなりました。)
ですが、断言しますが新入社員の時点で生命保険に入る必要はありません。
なので、今回はなぜ私がそう考えるのか解説することで、保険に関して正しい認識を持ってもらえたらと思います。
よかったら、見ていってくださいね。
それではいってみましょう。
- 新入社員で生命保険は絶対入るな!その理由を3つ伝える
新入社員で生命保険は絶対入るな!その理由を3つ伝える
新入社員が加入を勧められる3つの保険とは
まず、そもそも生命保険って何?というところだと思いますので、ネットで検索してみましょう。すると、こんな結果がでてきました。
生命保険とは「もし、自分に病気・ケガで、死亡・入院などがあった場合に経済的損失(収入なし)を 補填するもの」
と言われても、少し難しいと思いますので、 調べてみますと
「新入社員が勧誘される保険=死亡保険+医療保険+がん保険」ということがわかりました。
生保レディが勧めてくるのがだいたいこの3つみたいです。
なので、上記3つについて、それぞれが必要なのか不必要なのか考えてみましょう。
*あなた=新入社員(会社員1年目、独身)の提ですすめていきます。
Q1、死亡保険は加入すべき?
A1、いらない。
死亡保険とは、あなたが死んだ場合、指定した誰かにお金が支払われるというものです。
その誰かとは、あなたが死んだ場合に「経済的に困る可能性のある人」であるべきです。
独身であるあなたは、あなたの経済力で守らなければいけない人などいません。
あなたの親や兄弟はあなたが死んで悲しむとは思いますが、金銭的には困らないでしょう。
なので、不必要です。
死亡保険は、結婚して配偶者、子供ができた際に、自分が亡くなっても、残りの家族が生活できるために入るものです。
なので、独身であるあなたには不要のものなのです。
また、死亡保険で、葬式費用ぐらい自分で用意したい。という人もいると思います。
しかし、葬式費用は全国平均で121万円です。そのくらいは貯金しましょう。
自分で賄えない範囲に対して、保険ではカバーすべきで、自分自身でカバーできる範囲に対しては備える必要はないのです。
Q2、医療保険は加入するべき?
A1、いらない。
なぜなら、社会保険の一部である「健康保険」の保証内容で十分だからです。
関連記事:社会保険の一部「健康保険」について知っておくべき9つのこと
医療保険とは病気・ケガをした場合に、入院や手術費のためにお金が支払われるものなのですが、会社員であるあなたは既に健康保険に加入しており、
その制度が利用できるということは、十分に病気に備えらていることを意味するのです。
とは言われてもよく分からないと思いますので、新入社員が知っておくべき健康保険加入者が利用できる3つの制度をお伝えしますね。
①高額医療保証制度
支払いが数百万円などになった場合はどうするんですか?
月収が20万円なのに、300万円の治療費が払えるんですか?
安心のために保険はあるんですよ!
というのが生保レディの口説き文句です。
しかし、高額医療費制度というものがあるので心配ありません。
高額医療保証制度とは、治療費が一定額を超えた場合、治療費を差額分保証してもらえる制度です。
ややこしいので、ホンダ健康保険組合を例にして、一緒に見てみましょう。
(引用:医療費が高額になったとき | 保険給付ガイド | ホンダ健康保険組合)
ホンダであれば、26万円以下の収入の方は限度額が5万7600円 となっています。
新入社員であれば、月収が26万円以下に収まる場合が多いと思いますので、限度額は5万7000円になるということなのです。
*組合ごとに限度額は変わってきますので、自分の会社のものを調べておきましょう。だいた5万円〜9万円の間である場合が多いです)
例えば、治療費が100万円だった場合はこうなる
じゃあ具体的に、100万円の治療費が発生した場合どうなるのか
一緒に見ていきましょう。
例:治療費=100万円
健康保険に加入していれば、高額医療保証制度を利用できるから限度額は5万6000円。
つまり、94万4000円は健康保険から支払われるということになります。
最悪の場合でも、月13万円の支出で間に合う
ただ、この高額医療費保証制度には入院時に必要となるベッド代は含まれていません。
しかし、それでも大丈夫です。
15歳~34歳の平均入院日数は12日で、かつ、ベッド代は約6000円/日です。
なので、入院した場合、治療費の他に6000円×12日=72000円必要になります。
(入院した場合、入院日数は何日くらい?|公益財団法人 生命保険文化センター)
なので、病気で入院することになった!やばい。と思った時に必要なお金は
5万6000円+7万2000円=12万8000円です。
このくらいの金額は貯めましょう。
②付加給付制度
また、あなたが大企業勤めの方であれば、付加給付制度も知っておきましょう。
(トヨタとか、ホンダとかです)
というのも、健康保険の中にも、協会けんぽ(中小企業)、組合健保(大企業)の2つがあり、組合健保の「付加給付制度」もさらに利用できます。
と言ってもよく分からないと思いますので、今回もホンダの健康保険組合を例にみてみましょう。
(引用:医療費が高額になったとき | 保険給付ガイド | ホンダ健康保険組合)
(引用:医療費が高額になったとき | 保険給付ガイド | ホンダ健康保険組合)
つまり、付加給付制度を利用すれば、治療費は最大で2万円となるということになります。
もちろん、これは企業によって違いますので、自身の会社の制度は調べておきましょう。(だいたい2万5000円を限度額としているところが多いようです)
つまり、100万円の治療費がかかったときこうなる
なので、月収26万円以下の方が
仮に100万円の治療費がかかったとすれば、
法定給付によって治療費は3割負担で良いので、
支払額は100万円×30%=30万円となり、
高額医療補償制度によって、
自己負担額は、5万7600円までですので、24万2400円(30万円-5万7600円)が協会けんぽor組合健保から支給されることになります。
そして、組合健保に加入している方は
付加給付制度を利用すれば、自己負担限度額が2万円ですので、
5万7600円−2万円=3万7600円は組合健保(国民健康保険、協会けんぽはこの制度はない)から支給されるということになります。
なので、組合健保に加入している方は医療費は最大で2万円なのです。
③傷病手当金
治療費は問題ないことはわかったけど、働けない間の生活費はどうするの?
働けないことに備えることが重要なんだ!とCMで流れていたりしますよね。
ですが、それも心配ありません。
なぜなら、健康保険に加入している人であれば、働けない期間にも傷病手当金(1日あたり標準報酬日額の3分の2)が最長18ヵ月間支給されるからです。
先ほども言いましたが、15歳~34歳までの平均入院日数は12日です。
18ヶ月間も、一定の収入が保証されていますので、新たに働けないことに備える必要はないのです。
折角、沢山の税金を納めているのですから、それを利用しないのはもったいないです。
なんのために健康保険に加入しているのか、理解しておきましょう。
関連記事:社会保険の一部「健康保険」について知っておくべき9つのこと
Q3、がん保険は加入するべき?
A3、いらない。
なぜなら、20代ではがんになる可能性は限りなく0だからです。
詳しく知りたい方は最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]のデータを参考にして頂きたいのですが、
がんで死亡する人数は、40歳から徐々に上がっていきますが、20代~30代で、発祥する可能性は限りなく0です。
下記の図が、発症率のイメージです。
参考:最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]
なので、備えるのであれば、早くとも30代後半からにしましょう。
なので、結論としては新入社員は生命保険に加入する
必要はない。
ということになりました!
まとめ:新入社員は生命保険は絶対入るな!その理由を3つ伝える
Q1、死亡保険は加入すべき?
A1、いらない。
→死亡保険は、自分が死んだ場合に経済的に困る人がいる場合に加入すべき。
なので、独身である新入社員のあなたは加入する必要はない。
Q2、医療保険は加入するべき?
A1、いらない。
→会社員であれば、既に健康保険に加入している。
高額医療保証制度、付加給付制度、傷病手当金を利用できるので、医療保険は必要ない。
Q3、がん保険は加入するべき?
A3、いらない。
→20代でがんになる可能性はほぼ0。
発症確率が上がってくる30代後半からの加入で問題ない。
保険の知識などは誰も教えてくれないので、1冊だけ本をでも読んでおくと理解が深まりますよ。
以下の本がおすすめです。
新入社員が賢く生きるために知っておくべき4つのこと
どうでしたか?
少しは新たな発見や参考になることが書いてありましたでしょうか?
今回は、生命保険をテーマに取り上げましたが、
新入社員であるあなたには他にもこれから様々な選択が求められます。
例えば、
持株制度利用はするべきなのか?
借金はするべきなのか?
確定拠出年金の運用商品は何にすべきなのか?などなど
何を選択することが正しくて、何を選択することが間違いなのか
自分自身で判断していかなくてはならないのです。
簡単に言えば、
持株会を利用するか、
確定拠出年金の運用商品を何にするかなどでも、
平気で数百〜1千万円の差が出てきます。
その時々で、賢い選択ができればあなたはそれらの制度を恩恵を受けることができますが、反対に言えば、知らないだけで気づかぬ間に大きな損失を被ってしまうことだってあるのです。
だからこそ、20代という早い段階で正しい選択をできるように知識を身につけることが必要なのです。
な・の・で
最後に少しだけ、新入社員の方が必ず知っておくべき4つのことをお伝えさせてくださいね。
①キャリア→格安SIMへ変更すると、335万円の節約になる
もしあなたが、au、docomo、softbankなど大手キャリアと契約しているのであれば、
格安SIMへ変更しておきましょう。
大手キャリアと契約していると、月々8000円ほどの支払いが平均的ですが、
格安SIMとの契約であれば、月々1500円で済ますことができます。
それだけで、節約額は以下のようになります。
月々:6500円
年間:7万8000円(6500円×12ヶ月)
43年間(22歳:新入社員→65歳:定年時):335.4万円
格安SIMへ変更するだけで、335万円もの節約となるのです。
格安SIMでは、 LINEモバイル がオススメです。
(*LINE ID検索ができるのが、格安SIMの中でLINEモバイル のみです。)
②現金払い→クレジット払いに変えるだけで、103万円も収入を増やすことができる
次にオススメなのが、現金払いをやめてクレジット払いにすることです。
クレジットカードを利用すれば、ポイント還元(1%)が受けられますので
現金払いよりもお得です。
もし、月々20万円の支払いをクレジットカードで行うと得する額は以下のようになります。
月々:2000円(20万円×1%)
年間:2万4000円(2000円×12ヶ月)
43年間(22歳:新入社員→65歳:定年時):103.2万円(2万4000円×43年)
クレジット払いにするだけで、100万円以上収入を増やすことができるのです。
新入社員の方であれば、三井住友VISAカード、楽天カードがオススメです。
関連記事:【新入社員向け】大手企業社員のあなたにオススメなクレジットカード3選
③月々5万円を投資に回せば、43年後に5250万円になる(2670万円の運用益)
次は、投資です。
あなたが月々一定の貯蓄をしているのであれば、少しでも投資に回してみましょう。
新入社員(22歳)→定年時(65歳)の43年間で、
月々5万円を貯蓄に回した場合と、投資に回した場合の差が以下になります。
貯蓄(65歳時点):2580万円(月々5万円×12ヶ月×43年間)
投資(65歳時点):5250万円(月々5万円×12ヶ月×43年間)
差額(投資 - 貯蓄):2670万円
参照:楽天証券
見ていただければ、分かると思いますが、
同じ金額を貯蓄に回すか投資に回すかと言う違いだけで、2500万円以上の差が生まれるのです。
大きい金額でなくても良いので、少しづつ投資に回しておくと資産形成が楽になるのです。
初めて証券口座を開設する方には、
「WealthNavi」と楽天証券がオススメです。
関連記事:【新入社員向け】資産運用を始めたいあなたにオススメな証券口座を教えるよ
④知識への投資は、無限大の得を生む
最後になりますが、1番大切なのは自分の知識に投資することです。
先ほども述べましたが、新入社員であるあなたにはこれから
様々なお金に関する選択が求められます。
その時々で、賢い選択ができればあなたはそれらの制度を恩恵を受けることができますが、反対に言えば、知らないだけで気づかぬ間に大きな損失を被ってしまうことだってあるのです。
だからこそ、20代という早い段階で正しい選択をできるように知識を身につけることが必要なのです。
とは言っても、
「どうしたら知識を身に付けられるのかわからない。」と言うのが正直なところだと思いますので、オススメの知識の身に付け方をお伝えしますね。
1.本を読もう
お金に関するものであれば、何でもいいです。
本を読みましょう。
あなたにも日々の中でお金に関しての疑問を抱くことがあるはずです。
その際は、是非本を手に取って見てください。
ネットでもいいのですが、本の方が詳しく書いてある場合が多いので、
同じ分野の本を2冊以上読んでおくとより深く理解が進みます。
【新入社員向け】お金の勉強を始めるにあたって読んでおくべき本9選
におすすめの本をまとめてありますので、チェックして見てくださいね。
2.人に話を聞きに行こう
最後はですね、
「賢い人に話を聞きに行きましょう。」
やはり、これが1番楽だと思います。
新入社員の時って、周りにお金について詳しい人ってなかなかいないですよね。
勉強したい、けどやり方がなかなかわからない。
そんな思いを抱えることも無理ないと思います。
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なかなか自分で調べたり、本を読んだりするのはハードルが高いと思いますので、
そういった方はサクッと話だけでも聞きにいって見ましょう。
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