【新入社員向け】「今手元にある100万円」と「明日手に入る100万円」の価値の違い分かってないヤツ多すぎ

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書いた人:タナカユウ(@tanakayu30

 

目次:新入社員がお金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき50のこと

 

 

「今手元にある100万円」と「明日手に入る100万円」ではどちらが価値が高いのか

 

今手元にあると使ってしまうから、「明日手に入る100万円」?

はたまた、今日車を買いたいから「今手元にある100万円」?

 

いろんな答えがあると思いますが、正解は今手元にある100万円です。 

 

もちろん、今日の100万円と明日の100万円で大きな差はありませんし、

その違いを知ってなんになるの?と思う気持ちもわからなくもないですが、 

 

この時間の移り変わりによって、お金の価値が変わっていくことを知れば、

 

車のローンを組む?組まない?の判断が適切に下せたり、

これって得?得じゃない?を冷静に見抜くことができるようになります。

 

そんな、お金に対しての根本的な知識を今回は一緒に勉強していきましょう。

 

それではいってみましょう。

 

 

 「今手元にある100万円」が「明日手に入る100万円」より価値があるといえる3つの理由

 

①経済はインフレしていくから。

 

まずはこちら!経済は基本手にインフレしていきます。
インフレって何?と思われる方もいると思いますが、「インフレ=物価が上がること」です。

現在100円でりんごが買えたとして、50年後りんごが200円で取引されていたのであれば物価は向上したと言えます。つまり、インフレが起こったと言えるのです。

 

良くわからないと思いますので、以下の図を見てみましょう。

消費者物価指数の推移

 

日本

↑ 消費者物価指数推移(1950年-2017年)(1950年の値を1.00とした時、持家の帰属家賃を除く総合)(全国)(2017年は3月時点までの平均値)
↑ 消費者物価指数推移(1950年-2017年)(1950年の値を1.00とした時、持家の帰属家賃を除く総合)(全国)(2017年は3月時点までの平均値)

*ソース:過去70年近くにわたる消費者物価の推移をグラフ化してみる(2017年)(最新) - ガベージニュース

 

アメリカ

アメリカ1980198219841986198819901992199419961998200020022004200620082010201220142016075150225300単位: 指数
アメリカ
1980 82.38
1981 90.93
1982 96.53
1983 99.58
1984 103.93
1985 107.60
1986 109.69
1987 113.62
1988 118.28
1989 123.94
1990 130.66
1991 136.17
1992 140.31
1993 144.48
1994 148.23
1995 152.38
1996 156.86
1997 160.53
1998 163.01
1999 166.58
2000 172.19
2001 177.04
2002 179.87
2003 184.00
2004 188.91
2005 195.27
2006 201.56
2007 207.34
2008 215.25
2009 214.57
2010 218.08
2011 224.92
2012 229.59
2013 232.95
2014 236.70
2015 236.99
2016 240.01
2017 245.07
 

 

数値はIMFによる2017年10月時点の推計

※基準年=100、年平均値

<出典>

 

この2つのデータを見て頂ければ分かると思いますが、物価は基本的に時間が経つにつれ上がっていきます。

つまり、今100円で買えたものが、時間が経つと200円でしか買えないようになっていくのです。

なので、物価が2倍になった=お金の価値が1/2になったということになります。

 

明日、1年後、10年後、100年後も経済がインフレしていくかぎり、
今のお金の価値>明日のお金の価値となるのです。

つまり、物価が年2%上昇している中で、銀行預金など金利がほとんど得られない状態に置いておく行為は、実際にはお金の価値の減少を生むのです。

 

数字は同じでも、実際の価値が変わることがあることは覚えておきましょう。


②未来は不確実だから。

 

次はこちらです。未来は不確実だから、今のお金の価値は明日のお金の価値よりも高いんです。

意味がわからないって?説明しますね。

今の100万円と、100年後の100万円ならどっちが価値があると思いますか?と聞かれれば、皆さん今の100万円だと答えると思います。

その理由は、 100年後あなたは生きていないかもしれないからです。
つまり、100万円を使って、何かを行う機会を得られない可能性があるからです。

お金とは使って初めて価値を成すものです。 
1年後、半年後、いや明日にも同様のことが言え、その時あなたはこの世に存在していないかもしれません。

だから、今手元にある、使用できる確率の高いお金の方が未来のお金よりも価値があると言えるんです。



③今手もとにお金がない事で機会損失が生まれるから。

 

最後はこちら!機会損失?何それ?って思う方もいると思いますので、説明していきますね。「機会損失=利益を得る機会を逃すことで生じる損失」のことを言います。

具体例を挙げますと、

今手元に100万円があれば金融商品を購入することができます。
仮に1年間、定期預金にでも100万円を預けておけば、必ず100万円以上になります。

しかし、100万円が手に入るのが1年後であれば、定期預金に1年間預けられず、利子を得ることができません。

つまり、1年後にお金が手に入る=1年間分の利子を得る機会を失ったととらえることができ、それを機会損失と呼びます。

結果 今の100万円の価値>1年後の100万円の価値ということが言えるのです。

 

また、世の中には様々な投資方法があり、(株式、投資信託、仮想通貨、不動産など)仮に年率5%(複利)得られるとすると、

現在の100万円の30年後の価値は
100万円×105%^30=432万1942円(将来価値=現在価値(1+ 利率 ) ^年数)となります。

つまり、現在の100万円=30年後の432万円と言えるのです。
今の100万円と、30年後の100万円には大きな価値の差があるのです。


反対に、30年後の100万円の価値を、現在の価値に直すと
100万円÷105^30=23万1377.4円(現在価値=将来価値÷(1+ 利率 )^年数)

つまり、現在の23万円=30年後の100万円と言えるのです。

 

ゆえに、今の100万円はいつの未来の100万円よりも価値があるものなのです。

 

 

まとめ

「今手元にある100万円」が「明日手に入る100万円」より価値があるといえる3つの理由

①経済はインフレしていくから。
②未来は不確実だから。
③今手もとにお金がない事で機会損失が生まれるから。

 

 

ってな感じなのですが、大事なのは、
未来のお金の価値を現在の価値に直したり、現在のお金の価値を未来の価値に換算することで、正しい判断をできるようにすること、または考えようとすることです。

世の中には、表面的には判断が難しいことが沢山あります。

その投資方法は適切なのか、
借金するべきなのか、そうでないのか、など

 

そういったことごとをきちんと数字に落としこむことで、世の中のからくりに立ち向かっていけるようになっていけるようになるといいですね。

 

お金の知識を身につけるには?

 

どうでしたか?

少しは、参考になる部分はありましたでしょうか。

 

最後に、簡単にですがお金について正しい知識を身に付けたい方に向けて

オススメな方法を紹介して行きますね。

  

本を読もう

 

まずですが、「本」を読みましょう。

 

20代は、いやいやお金の勉強って何よ?そもそも。

という状態だと思うので、そんな時はさらっと本を読みましょう。

 

オススメな本は下記でまとめてあります。

【新入社員向け】お金の勉強を始めるにあたって読んでおくべき本9選

 

これらの本を読んで下記の6つの質問に答えられるようになればひとまずOKです。

反対に、今下記の質問に即答できない方は上記の本に一通り目を通すことをオススメします。

 

・資産家と労働者の違い

・分散投資、集中投資の違い

・インデックス型、アクティブ型等信託の違い

・生命保険は加入すべきか否か

・機会損失とは何か

・評価経済とは何か

 

また、この他にも【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき50のことでお金に関する知識はまとめてありますので、

 

本はなんだか難しそうと感じる方は、上記の記事に目を通すだけでも

新入社員が知っておくべき金融知識についての理解は深められると思います。

 

その中で、節約に挑戦したり

「キャリアSIM→格安SIM(LINEモバイル)への変更など」

  

資産運用にチャレンジすることで

「WealthNavi」での自動分散投資など」

 

お金の知識だけでなく、実践力も上げていけるようにしていきましょう。

  

行き詰まりを感じたら、話を聞きに行こう

 

で、ある程度の節約や資産運用に挑戦した後にオススメなのが、

お金に関して詳しい方に、話を聞きにいくというものです。

 

というのも、自分で本で学んで実践していったとしても

理解が浅かったり、腹落ちしていない点も多々出てくると思います。

 

なので、自分自身の行動を正しく矯正する場として、

人に話を聞きにいくということをオススメします。

 

といっても誰に話を聞けばいいんだ?となると思いますが、

そんな時は無料で参加できる「お金の教養講座」を利用しましょう。

  

 

お金に関してのことって中々聞く機会っていうのはないと思うので、

こういった場を利用して日頃の疑問を解消していきましょう。

 

講師の方も丁寧な方ばかりで、

こちらが疑問に思ったことに対して、細かく回答してくれます。

 

もちろん無料ですよ!

 

無料でファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」に参加してみる

 

 

目次:【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき50のこと