【邪魔してない?】20代大手企業社員が考える「就活中の子供に対して親ができる5つのこと」

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書いた人:タナカユウ(@tanakayu30

 

 

子供の就職が心配

 

就活中のお子さんを持つ親なら1度は思ったことがあるはず。

大事に育ててきた我が子の将来。心配せずにはいられないですよね。

 

でも、具体的にどんなことを子供に対してしてやればいいのか

または、就活中の子供に対する自分自分自身の対応は正しいのか

分からない。それは就活生の子を持つ親あるあるだと思います。

 

お子さんとは長い付き合いながらも、20年~30年ほど年が離れているわけですから、

子供が何に悩み、どんなことを親である自分自身に求めているのかことが良くわからないことも多いはずです。

 

なので、今回は数年前に就活を終えた私が、

両親の行動でありがたかったもの。

反対に迷惑に感じたもの。をそれぞれまとめてみました。

 

関連記事:「関関同立・MARCH出身」の私が内定を得た大手企業10社を公開してみた 

 

数年しかお子さんと年が離れていない私だからこそ、今就活中のお子さんが抱いている気持ちをあなたに伝えられるはずです。

 

自分自身の行動と照らし合わせ、就活生の子供への対応の参考にしてみてください。

 

それではいってみましょう。

 

 

就活中の子供に対して親ができること5選

 

①お金を出すこと

②ESの添削と、模擬面接に付き合うこと

③アドバイスは助言を求められてからにすること

④子供の選択を肯定する勇気を持つこと

⑤失敗しても良いことを伝えてあげること

 

 

①お金を出すこと

 

就活生の子を持つ全ての方にお願いです。

就活にかかる費用、出してあげてください。

 

就活にかかる費用の平均は15万円と言われており、

交通費、宿泊費、スーツ、かばん、就活に関する書籍など、様々な場面で

お金がかかります。地方から首都圏に就活しに行くのであれば30万円、50万円だってかかることもあるでしょう。

 

そんな時に親がしてあげられることは、お金を出すことです。

お金を出すことが最も親がするべきことであり、もっとも子供が親に望んでいることなのです。

 

ここまで聞いていると、

いやいや就活費用位アルバイトでもして貯めておくべきでしょ。

もうすぐ働き始めるんだから、親に甘えて欲しくない。

といった意見も出てくると思います。

 

大人への過渡期なのですから、そう考えることも理解できます。

ただ、そんなあなたに知っておいてほしいことがあります。

 

15万円稼ぐことは、就活対策(筆記・ES・面接)に割ける時間を奪う

 

学生であれば、多くのお金を稼げない場合が多いと思います。

仮に時給を1000円 1日5時間労働とすれば、15万円を稼ぐのに1ヶ月かかります。

 

(計算式:1000円×5時間=5000円/日 15万円÷5000円=30日≒1ヶ月)

 

就活中の1ヶ月は貴重です。その時間があれば、

 

筆記の勉強に時間が割け

計30回はESの添削→改善の過程を経ることができ

面接練習を経て、どんな質問がくるのか、どう答えればよいのか、肌感覚で理解できます。

 

そんな時間でアルバイトをしていたら、準備が整わないまま就活を進めていくことになり、思わしくない結果を生むのです。

 

結果を残す学生は、就活中アルバイトはしない

 

私は現在、世間では大手と言われている企業に勤めています。

また、友人にも有名企業に勤めている方は多くいます。

 

そういった方に共通しているのが、就活中はアルバイトをしていなかったということです。

 

それは経済的な理由もあるでしょうが、もっと大きいのは

親自身が就活の時期はアルバイトよりも就活に集中するべきだという認識を持っていることです。

 

つまり、金は出してやる。だから、就活に全力を注げ。

この姿勢を大手企業に内定を得るような子供を持つ親は持っています。

 

お金の心配をしなくていいからこそ、就活対策や自分の将来について考える時間を持つことができ、子供たちは結果として有名企業に内定を得ていくのです。

 

②エントリーシートの添削と、模擬面接に付き合ってあげること

 

2つ目はこちらです。

就活生の親御さんの皆様。ES(エントリーシート)の添削、面接の練習、付き合ってあげてください。

 

なぜなら、就活生にとって、採用担当者目線を最も持っている身近な大人が自分の親であるからです。

 

採用担当者は40代~50代半ばの場合が最も多く、その年代のビジネスマンが好む文章の書き方、面接での受け答えの仕方をあなたは理解しているはずです。

 

これまでのキャリアもあるでしょうし、年代も採用担当者とも近い場合が多いはずです。

 

でも、お子さんはまだまだ子供ですから、面接での適切な言葉遣いやビジネス的な文章の書き方を知りません。面接やビジネスで好まれる表現と、普段の会話や大学でのレポートで良しとされる文章は異なるからです。

 

普段から、「やばいww」「まじうけるww」を連発している学生にとって

ビジネスの場で適切な文章を書くことは難しく、ハードルが高いものなのです。

 

なので、手伝ってあげてください。

 

ESの添削ならいつでもするから、困ったら声かけてね。

お父さん暇だから、面接の練習とかに使ってくれると嬉しいなあ。

 

とか簡単にでいいので、協力する姿勢をみせてあげましょう。

好感度アップです☆ 

 

 

③アドバイスは助言を求められてから行うこと

 

就活している我が子を見ていると、

 

「やる気あるのかな?」 

「もう少し、必死になった方がいいのでは?」

 

そう思うことも少なく無いと思います。

何やってるのかわからないから、口出しをしてしまうこともあるでしょう。

 

「就活セミナーに行きなさい。」

「大学の就活課に話を聞いてきなさい。」

「企業説明会、OB訪問、もっと足使って情報を集めてきなさい。」

みたいな。

 

私も親(特に母親)から良く言われていました。

 

もし、あなたも就活中の息子・娘に同様のことをしているなら要注意です。

 

上記の言葉をかけられた子供たちの気持ちを代弁させてもらうと、

口は悪いですが、「放って置いて欲しい」です。

 

こんなことを言うと、親に向かってなんてことを言うんだ。

誰がここまで育ててきてやったと思うんだと感じる方もおられると思います。

 

しかし、そんなあなたに知っておいてほしいことがあります。

 

熱心に就活=外出が多いではない

 

多くの親が、説明会に行け。OBに話を聞いてこい。

そうアドバイスするのは、人と直接会って得る情報が就活を優位に進めるという考えがあるからだと思います。

 

ですが、それは間違いです。

現代では、外に出ない方が就活の準備が進むことの方が多いのです。

 

簡単に説明すると、就活で内定を得るために必要なこととは、

 

①筆記でいい点取って、

②評価されるES書いて、

③面接で気に入られることを言うの3つです。

 

①筆記の勉強も

②ESを書くために必要な企業分析も、

③面接で話すために、これまでの人生を振り返ることも

 

全部家でできるものなのです。

 

昔は、ネットが発達していなかったわけですから

実際に人と会って情報を得るということが必要でした。

 

しかし、現在は企業のビジネスモデル、財務諸表、などあらゆる情報がインターネットで手に入れられます。載っていない情報の方が少ないくらいです。

 

だから、企業のことを知るという面でも家で調べる行為の方が効率的ということが多々あります。

 

人から得た情報は主観的、ネットでは客観的な情報が得られる

 

ですが、その企業で働く人と直接触れ合うことで感じられることがある。ということも説明会などに足を運ばせたい理由になると思います。

 

しかし、説明会とは企業が多くの学生からエントリーしてほしいがために開くものですから、良いことしか言いません。

 

そのため、説明会で得られることは極めて主観的な部分が多く、そこで得られた情報を面接で話そうものなら、即効で落とされます。

 

良くわからないと思いますので、具体例を挙げていきますね。

 

・説明会で得られる情報を元に面接で話した場合(主観的)

→担当者が魅力的で、一緒に働きたいと思った

→グローバルに展開していくと述べられていたため、自分の英語力を生かしていきたいと思った

 

・ネットで得られる情報を元に面接で話した場合(客観的)

→私は途上国の生活水準の向上に貢献したい。だから、家電製品を扱っており、3年後までに新興国での売上を50%向上を目標に掲げる御社でなら、その思いに挑戦して行けると思った。

→同業他社が海外売上が全体の30%なのに対し、御社は80%を超えることから、自分自身の英語が生かせる場所があると思った

 

簡単にですが、現場で得る情報とネットで得る情報とでは異なることが分かるはずです。

説明会の担当者が魅力的でも社員全体が魅力的であるとは限りませんし、魅力的とはなんだ?と採用担当者は思いますが、

 

海外での売上が80%ということは、決して揺るがない事実です。

 

ビジネスでは事実を基に話すべきで、そこに主観は必要ありません。

それは面接であっても同じです。

 

だから、外出多い=就活に熱心とは限らないですし、

家に引きこもっている=就活に熱心ということだって十分にあり得るのです。

 

子どもと親とでは生きている時代が違いますから、

就職活動という1つのことを取っても正しさが異なるのです。

 

今の時代のことは子供の方が理解しています。

そっとしておきましょう。

 

もし、何か伝えるのであれば、求められてからです。

 

 

④子供の選択を肯定する勇気を持とう

 

子供の意見を尊重する。これは言葉で言うことよりも簡単なことではありません。

しかし、就活生の子を持つ方はこの言葉を意識しておいてください。

 

「子どもの選択を私は肯定する」と10回くらい声に出すくらいしてもいいと思います。

そうでもしないと子供に間違った価値観を押し付けてしまいます。

 

もし、子供がベンチャー企業に就職したいと言ったら?

もし、子供がフリーランスとして生活していきたいと言ったら?

youtuber、ブロガーとして食べていきたいと言ったら?

 

あなたは肯定できますか?難しいですよね。

子供には安定した生活を送って欲しいと親であれば誰もが思うはず。

 

ですが、そんなあなたに知っておいてほしいことがあります。 

 

たとえば、大手企業に就職=幸せではない

 

多くの親御さんは、できれば有名企業に子供には入って欲しいと思われていると思います。

実際、私が先ほど述べた大手企業に内定を得たと伝えた時には両親、親戚共々喜んでくれました。

それはそれでよいのですが、入社してしばらく経った私の気持ちはですよ。

 

「仕事つまんねぇ。」です。

「会社辞めたい。」ってよく愚痴っています。

 

2年目で退職した同期がいますし、他の企業に勤めている方で1年目でやめた方も5人います。

実際に大卒の3割以上が3年以内で退職することからも、大きな会社に就職すること=一生安泰ではないことを物語っています。

 

既存の働き方は消滅する 

 

 

”「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学
卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」”
(キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学教授)の予測) 

 

 

ありきたりな話になってしまいますが、現代は変化のめまぐるしい時代です。

今日の正解が明日には不正解になり、今日の不正解が明日には正解になる。そんな時代なのです。

 

例で言えば、youtuberと言った職業が生まれ今や大スターです。年に億稼ぐ人だってうじゃうじゃいます。

 

突然、あらわれた仮想通貨を購入して、貯金が300万円から何憶何十億にまでなった人がいたり、何かやりたいと声をかければクラウドファンディングなどを利用して一瞬でお金が集まったりもします。

 

何が言いたいのかと言いますと、

あなたは上記のようなこと、つまりyoutuber、仮想通貨、クラウドファンディング

など新しいことに懐疑的ではないかということです。

 

これからはどんどんどんどん、そんな新しいサービス・職業が現れてきます。

 

つまり、あなたが持つ正しいが、これからの時代にとって正しくない可能性の方が高いのです。

 

つまり、あなたが現在子供に歩んでほしいと考える道(大手企業・公務員)が

誤りであり、あなたが否定する道(ベンチャーに就職、youtuberになる、フリーランスとして生きる)が正しい可能性があるのです。

 

私も、未来をすべて理解しているわけではありませんが、

未来は今と全く違うものになる。

 

だから、自分の正しい(昔の価値観)が誤りである可能性があることは認識しておきましょう。

 

もし、子供がこんなことやりたいんだ!

そういったのであれば、難しいかもしれませんが肯定できる親でいてあげてください。

 

子どもの方が未来のことを大人よりもよく見えているのです。

 

⑤失敗しても良いことを伝えること

 

最後になりますが、もしかしたら1番大事なことかもしれません。

 

「就活が全てじゃないよ。」

 

そうお子さんには伝えてあげてください。

 

もし、お子さんが就活に納得できていないのであれば、

 

1年卒業を遅らせてもいいよ。留学にでも行って来たら?とか

もう少し、将来について考えてみたらいいよ。人生は長いんだし。

 

そんな風に、大学4年間で決めきらなくても大丈夫であることを伝えてあげてください。

 

それが親が子供にかけてあげるべき言葉です。

 

こういうことを言うと、せっかく大学に行かせたんだし、

周りのお子さんはちゃんと内定を貰ってるんだから

私の子供も就職してもらわないと困る。といった思いになられる方もいると思います。

 

その気持ちも重々承知ですが、そんな方に2つだけお話をさせて下さい。

 

「決めないといけない」というプレッシャーは子供自身が1番感じている

 

卒業までに内定を得なければならない。

 

そんなことは子ども自身が1番分かっています。

 

就活をしていれば、友人が内定したり、メディアから今は売り手市場だ。という

どこかから内定を貰い、就職することが当たり前という価値観は意識せずとも入ってきます。

 

だから、初めてながらも内定を得ようと試行錯誤するわけです。

ですが、採用される人数には限りがありますから、内定を得られないことだってあるでしょう。

 

そんな時、親だけは「そんな時もあるって!」「あなたの魅力わかんない会社なんていかなくていいよ!」と子どもが一所懸命に就活した過程を肯定してあげるべきです。

 

結果についての評価は親がしなくても世の中が勝手に行いますので、

内定得られなかったことなんて小さいことさ!と笑い飛ばしてあげましょう。

 

親さえも、内定取れなかったなんて、なんて出来が悪いんだ。と社会と同じ態度を取ると子供は居場所が無くなります。最悪、死にますよ。

 

就活結果については、親は何も咎めないこと。←大事

 

内定を得られなかったことがプラスに働くことがある

 

続いては、内定得られない=失敗ではないということです。

 

意味わからないですよね。説明しますね。

 

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引用:学歴別卒業後3年以内の離職率の推移

 

大卒の3割が3年以内に退職するということは、何度も聞いたことがあると思います。

色んな理由が叫ばれていますが、

 

1番の大きな原因は「将来について考える時間を十分に持てなかったこと」です。

 

日本に生きていれば、大学卒業→就職が当たり前ですから、

ある時期になれば社会の雰囲気にのまれて学生は行動するんです。

 

でも、それはこうなりたい。とか、こういったことがやりたい。といった自分自身の内側から発生したものでは無くて、就職せねばならない。道を外れてはならない。と言った外側からの圧力によって起こしたものです。

 

外側からの圧力が強すぎて、自分が本来やりたいことよりも、親や社会から求められるあるべき姿を優先してしまうのです。

 

結果、自分の内側の欲求に気付き始め、退職してしまうのです。

 

1度、レールから外れると自分自身と向き合える

 

だから、就活は失敗した方がいいこともあるわけです。

 

4年で大学を卒業して、3年で退職することよりも

5年で大学を卒業して、本当にやりたいことに出会うことの方がいいはずです。

 

本当に子どものこと思うのであれば、1年や2年の多少ズレなんて気にしないメンタルを持ちましょう。

 

レールにきちんと乗ること=正解ではなく、

子供が大好きなことに全力を注げること=正解です。

 

だから、もし就活で子供が内定を貰えなかったとしても

もう1年子ども自身が将来について考えられる時間が増えたとプラスにとらえましょう。

 

最後にまとめておきますね。

 

まとめ:就活中の子供に対して親ができる5つのこと

 

①お金を出すこと

②ESの添削と、模擬面接に付き合うこと

③アドバイスは助言を求められてからにすること

④子供の選択を肯定する勇気を持つこと

⑤失敗しても良いことを伝えてあげること

 

偉そうに語ってしまいすみません。

親御さんも大変だと思いますが、お子さんの就活がうまくいくことを願っています。

 

今回は以上です。では

 

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