書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
目次:【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき35のこと
副業はコスパいいから、とりあえずやっとけ
会社の給与が少ない
昇進もなかなか見込めない
もう少し、手取りが増やせたらなあ
そう思うことってありますよね。
もし、あなたもそう思っているのであれば
やるべきことは残業ではなく、副業です。
なぜなら、副業でお金を稼ぐと、
税金、社会保険料の支払いを免れることができるからです。
反対に、残業をして会社から給与としてお金を受け取ると、
そこには必ず税金と社会保険料が課されることになります。
結果、稼ぐ金額が同じであれば、
副業の方が手元に残る金額が多くなるというわけなのです。
今回は、その辺を詳しく解説して行きますね。
- 「残業して月10万稼ぐ」よりも「副業で月10万稼ぐ」方が、お得って知ってた?
- 会社員の社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険)と税金(所得税・住民税)の計算の仕方
- 副業(雑所得・事業所得)することで受けられる2つのメリット
- まとめ:【新入社員向け】「残業して月10万稼ぐ」よりも「副業で月10万稼ぐ」方が、お得って知ってた?
- お金の知識を身につけるには?
「残業して月10万稼ぐ」よりも「副業で月10万稼ぐ」方が、お得って知ってた?
対象とする副業
まず、私が副業と定義しているものは、
ブログやyoutube(広告収入)であったり、note,電子書籍販売、
転売など、雇用されていない場合を指しています。
*居酒屋でのアルバイトなど、雇用されていると計算がまた変わってきます。
会社員の社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険)と税金(所得税・住民税)の計算の仕方
まず、そもそも税金とか、社会保険料ってどうやって計算するんだっけ?
というところだと思いますので、年収380万円の会社員を例に学んで行きましょう。
年収380万円の独身の方は、 税金・社会保険に年間70万円納める
まず独身の会社員の場合を考えてみましょう。
会社の給与からは以下の3つが引かれています。
・社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)
・所得税
・住民税
一体、年収380万円独身の場合、いくらこれらに払っているのでしょうか?
みていきましょう。
・社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)
=年収380万円×13.45%
=51.11万円
以下が保険料率の目安の表です。
*雇用保険料は2017年度参照
*健康保険料は組合健保加入の場合
*雇用保険は一般の事業の場合
こちらは簡単です。
給与(額面)(380万円)× 13.45%
=51.11万円
*年収380万円の方は、社会保険料として年間51.11万円納めているということがわかりました。
細かい計算方法や仕組みに関しては、【新入社員向け】4,5,6月は絶対残業するな!会社員が知らない社会保険料が決定する仕組みを参考にして見てくださいね。
・所得税(税率5%)
=課税所得(122.89万円) × 税率(5%) - 控除額(0円)
=6.1445万円
所得税は、以下の式で求められます。
「所得税 = 課税所得 × 税率 - 控除額」
「課税所得 = 給料 - 各種控除の合計」
詳しくは以下の表をご覧ください。
色々計算すると、以下のようになります。
所得税控除額の合計
= 基礎控除38万円 + 給与所得控除168万円 + 社会保険料控除51.11万円
=257.11万円
所得税課税所得= 380万円 - 257.11万円 = 122.89万円
所得税(年収380万円)
=課税所得(122.89万円) × 税率(5%) - 控除額(0円)
=6.1445万円
*年収380万円の方は、所得税として年間6.1万円納めているということがわかりました。
・住民税 (税率10%)
課税所得(127.89万円) × 税率(10%) +均等割5000円 - 調整控除2500円
=13.039万円
住民税は以下の式で求められます。
「住民税 = 課税所得 × 税率 +均等割 - 調整控除」
「課税所得 = 給料 - 各種控除の合計」
詳しくは以下の表をご覧ください。
色々計算すると、以下のようになります。
住民税控除額の合計
= 基礎控除33万円 + 給与所得控除168万円 + 社会保険料控除51.11万円
= 252.11万円
住民税課税所得= 380万円 - 252.11万円 = 127.89万円
住民税(年収380万円)
=住民税課税所得(127.89万円) × 税率(10%) + 均等割(5000円) - 調整控除(2500円)
=13.039万円
*年収380万円の方は、住民税として年間13万円納めているということがわかりました。
社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)と税金(所得税・住民税)の合計
=51.11万円(社会保険料)+ 6.1445万円(所得税)+ 13.039万円(住民税)
=70.2935万円
*年収380万円だと、70万円くらい税金と社会保険に支払っていると知っていればOK!
副業(雑所得・事業所得)することで受けられる2つのメリット
次に副業をすることで得られるメリットについて、詳しく見て行きましょう。
副業(雑所得・事業所得)のメリットは主に2つ!
・社会保険料の支払いが不要
→まずはなんといってもこれ!
会社員の方であれば、既に社会保険に加入しているため、
副業で収入があっても、追加で保険料を支払う必要がありません。
残業で給与が増えると、社会保険料も増えますが、
副業でいくら稼いでも社会保険料の負担は1円も増加しません。
20代で社会保険料を支払うのは損ですので、
できる限り支払う額を減らす行動をするのが賢い選択です。
これが、副業で稼ぐことの最初のメリットです。
関連記事
→【ゆとり世代は年金を納めるな!】国民年金・厚生年金の負担額と支給額を比べてみた
→【新入社員向け】「健康保険」について20代会社員が知っておくべき8つのこと
・一定の所得まで非課税(所得税・住民税)
→次に、一定の金額までは非課税にすることができるのも副業のメリットです。
副業で稼ぐと20万円以下までは雑所得として扱われ、非課税となります。
また、青色申告と呼ばれる手続きをすれば、65万円以下の所得であれば非課税となるのです。
支払う税金の総額を減らすことができるのも、副業で稼ぐメリットです。
と言われてもよくわからないと思いますので、
一緒の計算してみましょう。
①20万円以下の所得(雑所得)であれば、4.4万円お得!
まず、ブログなどの副業の所得(収入-経費)が20万円以下の場合は、
非課税です。
・社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)
=400万円×13.45%
=53.8万円
・所得税(税率5%)
所得税課税所得
=400万円 - 265.8万円
=134.2万円
所得税
=課税所得(134.2万円) × 税率(5%) - 控除額0円
=6.71万円
・住民税 (税率10%)
住民税課税所得
=400万円 - 260.8万円
=139.2万円
住民税
住民税課税所得(139.2万円) × 税率(10%) +均等割5000円 - 調整控除2500円
=14.17万円
社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)と税金(所得税・住民税)の合計
=53.8万円(社会保険料)+ 6.71万円(所得税)+ 14.17万円(住民税)
=74.68万円
負担額の増加金額(社会保険料+税金)
=74.68万円(残業20万円分:年収400万円)- 70.2935万円(残業0:年収380万円)
=4.3865万円
*年間20万円の収入であれば、副業で稼ぐと4.4万円支払う税金と社会保険料が安くなる!
②青色申告(所得65万円以下)すれば、14.3万円お得!
次に、少し手続きは手間ですが、
青色申告と呼ばれるものをすれば、所得65万円以下までは非課税にすることができます。
一緒にみてみましょう。
・社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)
=445万円×13.45%
=59.8525万円
・所得税(税率5%)
給与所得控除額
=445万円 × 30% + 54万円= 187.5万円
所得税控除額の合計
=基礎控除(38万円) + 給与所得控除(187.5万円) + 社会保険料控除(59.8525万円)
=285.3525万円
所得税課税所得
=445万円 - 285.3525万円
=159.6425万円
所得税
=課税所得(159.6425万円) × 税率(5%) - 控除額0円
=7.982375万円
・住民税 (税率10%)
給与所得控除額
=445万円 × 30% + 54万円
=187.5万円
住民税控除額の合計
=基礎控除(33万円) + 給与所得控除(187.5万円) + 社会保険料控除(59.8525万円)
=280.3525万円
住民税課税所得
=445万円 - 280.3525万円
=164.6425万円
住民税
住民税課税所得(164.6425万円) × 税率(10%) + 均等割5000円 - 調整控除2500円
=16.71425万円
社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)と税金(所得税・住民税)の合計
=59.8525万円(社会保険料)+ 7.982375万円(所得税)+ 16.71425万円(住民税)
=84.549125万円
負担額の増加金額(社会保険料+税金)
=84.549125万円(残業65万円分:年収445万円)- 70.2935万円(残業0:年収380万円)
=14.255625万円
*年間65万円の収入であれば、副業で稼ぐと14.3万円支払う税金と社会保険料が安くなる!
③月10万円副業で収入(年間120万円)を得ると、8.3万円お得!
・社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)
=500万円×13.45%
=67.25万円
・所得税(税率5%)
給与所得控除額
=500万円 × 30% + 54万円
=204万円
所得税控除額の合計
=基礎控除(38万円) + 給与所得控除(204万円) + 社会保険料控除(67.25万円)
=309.25万円
所得税課税所得
=500万円 - 309.25万円
=190.75万円
所得税
=課税所得(190.75万円) × 税率(5%) - 控除額0円
=9.5375万円
・住民税 (税率10%)
給与所得控除額
=500万円 × 30% + 54万円
=204万円
住民税控除額の合計
=基礎控除(33万円) + 給与所得控除(204万円) + 社会保険料控除(67.25万円)
=304.25万円
住民税課税所得
=500万円 - 304.25万円
=195.75万円
住民税
住民税課税所得(195.75万円) × 税率(10%) + 均等割5000円 - 調整控除2500円
=19.825万円
社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)と税金(所得税・住民税)の合計
=67.25万円(社会保険料)+ 9.5375万円(所得税)+ 19.825万円(住民税)
=96.6125万円
社会保険料
=給与(額面)(380万円)× 13.45%
=51.11万円
所得税額(給与380万円+副業所得120万円)
={ 給与課税所得(122.89万円)+副業課税所得(120万円)} × 税率(5%) - 控除額(0円)
=242.89 × 税率(5%)
=12.1445万円
*平成49年まで所得税額の2.1パーセントが復興特別所得税として加算されますが、今回は省きます。
住民税額(給与380万円+副業所得120万円)
={ 課税所得(127.89万円) +副業課税所得(120万円)}× 10% + 均等割5000円 - 調整控除2500円
=25.039万円
税金(所得税・住民税)合計
=12.1445万円+25.039万円
=37.1835万円
社会保険+税金
=51.11万円+37.1835万円
=88.2935万円
負担額の増加金額(社会保険料+税金)
=96.6125万円(残業120万円分:年収500万円)- 88.2935万円(残業0:年収380万円+副業所得120万円)
=8.319万円
*年間120万円の収入であれば、副業で稼ぐと8.3万円支払う税金と社会保険料が安くなる!
まとめ:【新入社員向け】「残業して月10万稼ぐ」よりも「副業で月10万稼ぐ」方が、お得って知ってた?
①20万円以下の所得(雑所得)であれば、4.4万円お得!
②青色申告(所得65万円以下)すれば、14.3万円お得!
③月10万円副業で収入(年間120万円)を得ると、8.3万円お得!
お金の知識を身につけるには?
どうでしたか?
少しは、参考になる部分はありましたでしょうか。
最後に、簡単にですがお金について正しい知識を身に付けたい方に向けて
オススメな方法を紹介して行きますね。
本を読もう
まずですが、「本」を読みましょう。
20代は、いやいやお金の勉強って何よ?そもそも。
という状態だと思うので、そんな時はさらっと本を読みましょう。
オススメな本は下記でまとめてあります。
→【新入社員向け】お金の勉強を始めるにあたって読んでおくべき本9選
これらの本を読んで下記の6つの質問に答えられるようになればひとまずOKです。
反対に、今下記の質問に即答できない方は上記の本に一通り目を通すことをオススメします。
・資産家と労働者の違い
・分散投資、集中投資の違い
・インデックス型、アクティブ型等信託の違い
・生命保険は加入すべきか否か
・機会損失とは何か
・評価経済とは何か
また、この他にも【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき50のことでお金に関する知識はまとめてありますので、
本はなんだか難しそうと感じる方は、上記の記事に目を通すだけでも
新入社員が知っておくべき金融知識についての理解は深められると思います。
その中で、節約に挑戦したり
「キャリアSIM→格安SIM(LINEモバイル)への変更など」
資産運用にチャレンジすることで
「「WealthNavi」での自動分散投資など」
お金の知識だけでなく、実践力も上げていけるようにしていきましょう。
行き詰まりを感じたら、話を聞きに行こう
で、ある程度の節約や資産運用に挑戦した後にオススメなのが、
お金に関して詳しい方に、話を聞きにいくというものです。
というのも、自分で本で学んで実践していったとしても
理解が浅かったり、腹落ちしていない点も多々出てくると思います。
なので、自分自身の行動を正しく矯正する場として、
人に話を聞きにいくということをオススメします。
といっても誰に話を聞けばいいんだ?となると思いますが、
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お金に関してのことって中々聞く機会っていうのはないと思うので、
こういった場を利用して日頃の疑問を解消していきましょう。
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