書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
外資とか怖すぎワロタwwww
会社員の方であれば、1度は外資系で働くってどんな感じなんだろう。と考えたことがあるのではないでしょうか。
しかしながら、「外資」という言葉を聞くと
超実力主義、成果出せなければすぐクビ、英語がペラペラじゃないとやっていけない。等
少々パンチの聞いた言葉ばかりを目にして、ちょっと尻込みしてしまいますよね。
私自身は、新卒で日系メーカーに入社し、その後外資系メーカー・外資系ITを経験してきましたので、
一般的にはまだまだ知られていない「外資系企業という未知な領域の実態」が少しばかり見えてきました。
というわけで、本日はそのあたりを共有できればと思います。
筆者は文系出身ですので、事務系の方々に近い情報となっているかと思います。
技術系の世界はあまりわかりません。すみません。。。
99%が知らない外資系企業の実態とは
そもそも、外資系企業に勤める会社員は日本の中で1%にも満たない
日本の就業者の99%が日系企業へ勤めており、反対に外資系企業は1%にも満たないことがわかります。
仮に20代~60代での割合を均等と仮定するのであれば、
20代で外資系企業に勤めている人は約10万人程度となります。
こうみると、なかなか少ないんですね。
平均年収は日系企業の約2倍
日本の平均年収は400万円程度と言われておりますが、
外資系企業の平均年収は800万円程度と言われております。
退職金や福利厚生など、そもそもの給与体系が異なる点もありますが、
額面だけを見れば、外資系企業の方が高い給与がもらえそうですね。
ブラック度合いは「国・業界・職種・規模・年齢」に影響される
外資系といえば、激務だったり、すぐクビになる印象をお持ちの方がおられると思いますが、
内部から外資系を見ていると、外資系といっても様々なものがあり、
いくつかの要素によって、企業の文化が変わってくることがわかってきました。
ここでは代表的な要素をいくつか書いていきますね。
国について
最初はどの国の企業なのか、というところです。
外資系とひとくくりにしておりますが、世界には200カ国程度の国がありますので、
その国々の文化や考え方があります。
そのため、外資系企業も、どの国の会社なのかが、社風や働き方へ大きな影響を及ぼします。
ざっくり言えば、激務っぽさが高い話をよく聞くのがアメリカです。
成果主義の意識が強いので、クビになる話がされる会社の多くがアメリカの会社のイメージです。
また、中国の会社も、容易にクビにする話を聞くことがあり、
同僚からも「中国の会社行けば、年収2倍になるけど、クビが怖いんだよなあ」といった話を何度か耳にしました。
一方で、ヨーロッパ系企業の多くはそこまで、クビになるだったり、激務だ!という話は聞きません。特にフランスの会社はワークライフバランスが非常によく、夏休みとして1か月程度の休みを取れたりするとのことです。
そもそもヨーロッパの文化が、ワーカホリック文化ではなく、
私生活のために、労働がある。といった感じなので、夏休みや年末年始は
そもそも本社の人が一斉に休むので、日本法人も休みやすい文化があるイメージです。
ゆるふわく働きたい人はフランスの企業が個人的におすすめです。
あとは、アジアは韓国は日本とあまり変わらないイメージですね。
Samsungとかが有名ですかね。
台湾は、製造系でわりと強くなって、どんどん日本へ進出してきていますが、
台湾は親日の国ですし、文化的には日本と近いイメージです。
台湾の会社勤めで、クビだったり、激務といった話は個人的には聞いたことがありません。
まとめると、激務なのは、アメリカ・中国(ただ給与が良い)。
ホワイトなのは、ヨーロッパ(主にフランス)や台湾。
業界について
あとは業界ですね。
就活の時でも、メーカーはホワイトだけど、コンサルは激務。みたいな話を聞いたことがあるかと思いますが、外資系企業でも当てはまります。
外資系投資銀行だったり、外資系コンサルティングファームは激務です。
実力主義です。(ゴールドマンサックスだったり、マッキンゼーとかですね、)
まあ、こういったところは気合の入った人しかそもそも入社できないので、
一般人にはあまり関係のない話かもしれません。
あとは、IT系ですね。
こちらも激務度は高い方だと思いますが、様々なイメージです。
Google, Facebook, Salesforce等色々な企業があると思いますが、
ほどほどなところもあれば、大変なところもあるのがIT業界です。
給与と働きやすさのバランスがちょうど良いのがITですね。
Salesforceは激務なイメージです。以上。
最後は、製造系ですね。
Samsungだったり、DellとかIntelとかね。
Intel入ってる?
日本でもメーカーはホワイトの印象があると思いますが、
外資でも同様です。
様々な業種がある中で、製造業がもっともゆるふわく働け、
解雇の確率も低いです。
しかしながら、外銀/外コン/外資ITに比べて、給与水準がワンランク/ツーランク下がります。
職種・規模・年齢について
他にも様々な要素があり、
職種で言えば、営業がもっとも激務/クビのリスクが高いです。
そもそも日本にオフィスを構える外資系企業の役割が、日本市場での拡販です。
販売会社です。
なので、社員の大多数が営業社員です。
外資系勤務だぜ!という人にであったら、8割の確率で営業職です。
(筆者も例に漏れず、営業です。)
営業職の多くが、本社より目標値が与えられ、
その達成率に応じて、ボーナス(インセンティブ)が決定します。
たとえば、年収1200万の営業職がいるとすると、
給与構成は、基本給(ベース)800万円、賞与(インセンティブ)400万だったりします。
インセンティブの部分は、業績や自身の達成率に影響を受けるので、より多くなる可能性があると同時に、下がる可能性も秘めております。
あとは、規模ですが、小さければ小さいほど、仕組みが整っておらず、
個人の裁量で回していかないといけないので、激務になりがちです。
一方で、日本法人の規模が大きかったり、そもそも日本で新卒採用を行っているような外資系は、仕組みが整っているので、ホワイトな確率が高いです。
後は、社員の平均年齢です。
いかにゆるい環境で、高い給与を得るかが働く上で大きな指標となっている方は、年齢は絶対見た方がいいです。(筆者はこのタイプです。)
平均年齢が30代前半のところは、実力主義で個人の能力が高くないとしんどいです。
なぜなら、平均年齢が低いのは、60近くになるまでに、クビになったか、しんどくて辞めたかの2択だからです。
一方で、平均年齢が50代近くであったり、
平均勤続年数が10年程度ある会社は高確率でホワイトです。
なので、給与はたくさん欲しいけど、激務や実力主義は嫌だというよくいる若者は、
おじいちゃんが多くいる会社に行きましょう。
最後に
色々書いてきましたが、未だに謎が多き外資系企業ですが、
世間のイメージである、高給や激務だけの世界ではありません。
給与が意外と少なかったり、労働量が日系企業よりもだいぶ少ない企業もあったりするのです。
外資系の企業の方が日系企業よりも、働き方の自由度が高い割合は多いので、
もしご興味をお持ちの方がいれば、是非面接だけでも受けてみてはいかがでしょうか。
そんな感じでした!!!