言葉の抽象度を自在に操ることができれば、見える世界が違ってくるって話

f:id:until30y:20180806203239j:plain

書いた人:タナカユウ@tanakayu30

 

 

具体的に話せ

 

就活、ビジネス、様々な場面で、抽象的な表現よりも具体的なものが好まれる場面は多くあります。

 

あなたも、日々コミュニケーションを取る中で具体的に話すことを心掛けていたりするのではないでしょうか。

 

ですが、実際は

場面によっては抽象度を上げたり、つまりよりあいまいに話すことや

相手がどの抽象度で話しているのか理解することは

コミュニケーションの質を向上させます。

 

簡単に言えば、相手に一発で真意を伝え、

相手の発言の意図を適切なレベルで消化することができるようになるということです。

 

ちょっと、今日はわけわかんない話なので、

かわいーい女の子には「は?」みたいな内容ですが、

 

言葉の定義とか考えることが好きな「キモオタ」には参考になる内容になっていると思います。

 

それではいってみましょう。

 

*キモオタ=キモいオタク

 

 

言葉の抽象度を自在に操ることができれば、見える世界が違ってくるって話

 

 

 

 (今日は、上記の本の紹介です。)

 

そもそも完全に具体的な言葉など存在しない

 

知ってました?この世に具体的な言葉って存在しないんです。

あなたが具体的だと考え使用している言葉の全ては抽象的なのです。

 

え?私は普段からあいまいな言葉を省いて、具体的な言葉を用いているぞ。

だから、私が話す言葉が抽象的なわけがない。何を言っているんだ!

 

とキモオタのあなたは考えるはずです。

 

そんなあなたこそもう少し聞いてくださいね。

 

「魚」という言葉は抽象的?具体的?

 

例えば、「魚」という言葉。

 

昨日の夜何食べたの?

 

あー。魚を食べたお。

 

みたいな会話は良くあると思います。

 

さて、これって抽象的な言葉ですか?それとも具体的な言葉ですか?

 

答えは、抽象的でもあり、具体的でもあるのです。

 

なぜなら、魚という言葉はある言葉を具体化したものであり、

そして、ある言葉を抽象化したものでもあるからです。

 

意味わかりませんよね。説明しますね。

 

 

魚という言葉の抽象度をあげていくと、

 

魚→食べ物→口に入れても人体に害のないものと表すことができます。

 

つまり、食べても人体に害のないものと比較すると、魚という言葉は具体的なのです。

 

でも、魚という言葉はもっと、具体的にすることもできます。

 

魚→鯛(タイ)→1歳の鯛→昨日私が釣った1歳の鯛

 

こんな感じです。

 

魚とは、鯛、さば、アジ、さんまなど数々のものの総称です。

またそれぞれの種類の中にも大きいもの、小さいもの、生まれたてのモノ、生まれてしばらく経ったもの、色々あるのです。

 

つまり何が言いたいのかと言いますと、

 

言葉を完全に具体的にすることはできないということです。

 

ある言葉を具体化したものは、ある言葉を抽象化したものであるからです。

 

だからこそ、人に何か伝えたい時、人の言葉の真意を汲み取りたい時、

適切な抽象度の言葉を選び、かつ相手がどの抽象度で話をしているのか意識する必要があるということです。

 

体を動かす大切さを話したいのに、バタフライの話をしてはいけない

 

 

で、じゃあ適切な抽象度ってどういうことだよ。とあなたは思われているともいますので、ここではその点について明確にしていきます。

 

たとえば、ダイエットしたい方があなたにアドバイスを求めてきたとします。

 

ここで、適切な抽象度で話せない方はいきなりバタフライの話をしだします。

 

ダイエット?バタフライすればいいよ。

みたいな。

 

*ちなみにバタフライとは、泳ぎ方の一種であり、他にはクロールや、背泳ぎ、平泳ぎなどがあります。

 

そんなことを言われたダイエットしたい方は

いやいや何言ってるかわかんねぇから。ってなります。

 

水泳に詳しくない方にとって、バタフライはなじみの無い(具体的すぎる)言葉ですので、この場合であれば、ダイエットには水泳(バタフライを抽象化したもの)がおすすめだよ。という答えが正しいのです。

 

で、更に詳しい説明を求められてから、水泳の中には、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライという4種類があるんだけれど、全身の筋肉を最も刺激するのはバタフライなんだ。(知らんけど)

 

だから、痩せたいのならバタフライがおすすめだよ。

となれば、相手も理解しやすいというわけです。

 

 

相手の真意を知るためには、どの抽象度で話をしているのか見極める必要がある

 

 

今度は、自分が言葉を発する側ではなくて、

誰かの言葉を受け取る側の場合のお話です。

 

仕事をしているかたであれば、この人って発言に一貫性が無いなと感じることもあると思います。

 

しかし、そう感じたときはそれって本当に一貫性が無いものなのか考えることをおすすめします。

 

なぜなら、相手の抽象度の高い段階では一貫性のある発言も、抽象度の低いレベルでは一貫性の無い言葉になってしまうからです。

 

意味わかりませんよね。説明しますね。

 

たとえば、あなたが営業職の方だとします。

上司は昨日A社に回ってこいとあなたに伝えました。

しかし、今日になってやはりB社に訪問してこいとあなたに伝えたとします。

 

この時のあなたは、上司のやつは言ったことをころころ変えやがって一貫性の無い奴だ。と思われると思います。

 

ですが、それは間違いの場合もあるのです。

 

もし仮に、商談規模の大きい顧客を優先するという会社内の方針があったとします。

A社が500万円の商談、B社が1000万だったとします。

 

この時、商談規模の大きい顧客を優先するという会社内の方針(1日の行動方針をより抽象化したもの)を順守するということは、B社に訪問をするということであり、

 

反対にA社に訪問するという行為は、より抽象度の高い企業の方針に沿っていないということなのです。

 

より具体化した面では、一貫性の無い行動や発言であっても

より抽象度の高いレベルでは一貫性がある場合もあるのです。

 

そこを理解せずに、上司は一貫性の無い奴だ。信頼できない。となることは

真意が汲み取れていないということになります。

 

つまり、

どんな抽象度で相手が発言しているのか、理解できるようになれば

 

より相手の意図が理解でき、コミュニケーションの質を向上させることができるということなのです。

 

まとめ:人に何かを伝え、そして相手を理解する際に、言葉の抽象度を調節する必要がある理由

 

この本を読んでみてね☆