書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
大手メーカーから
外資コンサルに転職する奴多すぎな件
入社して3年も経つと、
ちらほらと転職者が出てきます。
同期の誰々が辞めた
先輩の誰々が◯◯に転職した
みたいな話は、よく聞くようになります。
私の周りには、メーカーに勤めている方が多いのですが、
(NECとか日立とか、日産とかホンダとか)
上記のような日系メーカーの事務系若手社員の転職先で多いのが、
「外資系コンサルティングファーム」です。
(もっと言えば、デロイトトーマツかアクセンチュアです。)
ムッチャ多いです。本当に多いです。(転職者の2〜4割のイメージ)
製造業に勤めている若手社員は、
仕事の内容が近かったり、社風も似通っている場合が多いので、
似たような理由で外資コンサルに転職して行きます。
な・の・で
今回は友人で大手メーカーから外資系コンサルティングファームへ転職した女性がいましたので、
「なぜ大手メーカー若手社員は外資コンサルへ転職するのか」話を聞いてみました。
就活生はキャリアの選択をする参考に
メーカー社員の方は、わかるー。と共感していただければと思います。
それではいってみましょう。
大手メーカー女性総合職の私が、入社3年でアクセンチュアへ転職した理由
一言でまとめると、
大手メーカーと真逆の環境で働きたい
分解すると
①バリバリ働きたい
②企画ができる場所で働きたい
③市場への関心が、価値になる場所で働きたい
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-----転職しちゃうんだねー-----
-----寂しいねぇ-----
思ってないでしょ(笑)
-----メーカーの事務系の転職話ってあんまり無いと思うんだよ。-----
-----メーカーってホワイトの代表みたいなイメージあるし、事務系総合職とかだと新卒就活だったら倍率100倍とか余裕で超えるしね。-----
-----側から見ると、なぜ転職??ってなると思うんだよ。-----
そうだね。メーカー事務系=少数精鋭みたいな。(笑)
親世代はびっくりするよね。やっぱり。
-----けど、退職すると(笑)-----
うん。退職する(笑)
-----就活生とか、メーカー勤務じゃ無い人だとなんで辞めるかわかんないと思うから、現実を教えてもらっていい?-----
はいよー。
①バリバリ働きたい
1回マジで仕事をやってみたい
それがまず第一の転職理由かな。
-----まあ、俺はわかるんだけどさ。世にはわかりづらいから、もう少し説明してもらっていい?-----
うん。
自動車メーカーとかさ
電機メーカーってすごいんだよ。
売上が兆なんて当たり前に超えてて、20兆とかの規模の会社もある。
従業員もさ、グループ会社も合わせると何十万人もいるわけ。
福利厚生もしっかりしてる。
有給も取れる。毎日18時ごろには家に帰れる。
-----うんうん。世の中への影響力もあって、ゆとりを持って働けそうだよね-----
でもさ。自分がこの仕事をしてるんだっていう実感が中々わかないんだよね。
-----というと?-----
売上が兆を超えてて、従業員が何十万もいると
自分が関わってる部分ってものすごく小さいんだよ。
定時で帰れたり、有給が取れるのも
マニュアルが用意されていたり、1つの仕事を複数人で回しているからなんだよね。
もちろん、組織一丸となって
世の中に影響を与えていることは事実だし、
組織は個人に依存せずに仕組みで回すべきということも
もちろん理解できるんだけど、
利益を生み出す型というものがメーカーにはあって、
私の役割がそのボタンを押すだけなのは、
ちょっと寂しいんだよね。
私は、小さくても良いから、
自分の仕事で世の中に起こった変化を日々感じていたいし、
毎日残業続きで、有給が取れなくても良いから、
もっと、こだわって自分にしかできない仕事がしたいって思うんだよね。
プロジェクト成功のために
会社で寝泊まりとか2日徹夜とかさ
1度本気で仕事やってるんだっていう感覚になってみたい。
なんで1週間私がいなくて仕事回ってんだ。おい。みたいな。
-----確かにねー。-----
-----仕事バリバリやりたいんだ!みたいな学生がメーカーに就職するとちょっと物足りないかもしれないねー。-----
うん。
まあ、無い物ねだりなんだと思うけど。
ホワイトな企業は経験したから、今は違った環境に触れてみたいかな。
外資系のコンサルファームって
激務ってイメージで、バリバリ働けそうだし。(笑)
②企画ができる場所で働きたい
マーケティングがやりたい
そういってメーカーに入社する文系の学生って多いと思うのね。
企画部に入って
販売戦略考えたり、商品開発に携わったり、
時にはメディアを使って積極的なプロモーションを仕掛けてみたり。
「the marketing」
的な何かに憧れてメーカーに入りたいって学生ってめっちゃ多いと思う。
ていうか私がそうだったし。
-----うんうん。事務系社員の入社理由の9割5分がそれだと思うな。(知らんけど)-----
けど、就活生の夢を壊しちゃうようであれだけど、
メーカーでマーケティングやりたいとかまあ無理なんだよね。
電機メーカーとか
自動車メーカーとか
大手メーカーと言われるところに入社すると
感覚だと5,6割は地方の事業所に配属されて
調達(購買)部門とか、生産管理とか、人事とか配属先は
色々あるけれど、
就活生がイメージするマーケティングができる機会はほとんどない。
調達は、
取引先に部品の価格下げろやオラーって言いまくる部署だし
生産管理は、
工場長に頭下げてなんとか生産計画の優先順位を変更してもらう部署だし
人事は、
食堂の稼働率あげるとか、会社でなんかあった時に問い合わせが来まくる部署だし
決してそういった仕事がダメというわけではないけれど、
学生時代に思い描くような
海外に出張しまくって、展示会開いて
っていう世界はほとんどないことは事実。
「私は慶応卒だから、本社勤務に決まってる。」とか思う学生も多いけど、
京大だろうが、早慶だろうが、地方で工場勤務とかするからね。
本社勤務であっても、
企画とかマジでやってる人って同期の1%もいないんじゃないかな。
----あるある。メーカーは基本的に地方の事業所 or 工場に飛ばされる----
だから、私はこんなことがやりたかったんだっけ?
企画がしたいって理由で入社したのに、今何やってるんだ?
って日々思ってたわけよ。
----なるほどねー。メーカーの事務系社員は共感できる人多そうだよね。----
----その中で何でコンサルに転職しようと思ったの?----
企画がやりたいからだよ。
本当に私がやりたいことって入社してから変わってなくて、
市場調査して、課題を見つけて、販売戦略やプロモーションを練るみたいな
そういったことがやりたくて、
それができるのがコンサルだと思った。
----というと?----
コンサルって、3〜6ヶ月のプロジェクトベースで仕事することが多いんだけど、
企業の依頼に対して
課題は何なのか見つけ出して、
課題が広告だったらプロモーションの戦略考えたり、
課題が採用だったら、その分野の戦略考えたり、
その企業の依頼に対してできることがあれば、
何でもやるのがコンサルで
それって私が学生の頃からイメージしてた企画そのまんまじゃん。みたいな。
----そうだね。コンサルの仕事ってイケてそうなイメージ。(笑)----
しかも、3〜6ヶ月っていう短期間の中で
戦略を立案するから、PDCAを回す機会がすごい多いんだよ。
仮に、3ヶ月だとしたら、1年間で4社分の戦略に関われたことになる。
色んな業種・規模の企業に関わることで
その中で自分の中で、どんな業界、規模の企業にも共通する
戦略立案の勘所みたいなのを理解していけたらいいな、って思ってる。
そこで経験を積んでいけば、
マーケティングの強い企業とかに転職できるんじゃないかな。
けど、そんな経験って普通の会社じゃまずできないよね。
-----へぇー。そんなこと考えてたんだ。見た目めっちゃほんわかしてるのに意外。-----
よく言われる。(笑)
みんな私がコンサル行くって言った時、驚いてたもん。(笑)
③市場への関心が、価値になる場所で働きたい
-----最後にもう1つくらい、転職の理由になったものってある?-----
後は、トレンドへの関心が価値になる環境にいたいって思ったから、かな。
-----というと?-----
メーカーにいる人って、理系の人が9割くらいなんだよね。
で、理系の人ってどういう人が多いかって、
その技術とか、専門の分野が好きで堪らない人がすごく多いの。
こういう装置を使えば、こういう風に性能が上がってとか
1日中図面見てても飽きないとか、
エンジニアだったら、コードずっと見てて楽しいみたいな。
-----うんうん。多いよね。-----
そういった人たちって、その分野にはものすごく詳しかったりするんだけど、
世の中で今何が流行ってて、どんな時代になって行くのかみたいなところへの関心ってすごい薄かったりするんだよね。
もちろん、
年功序列の組織だから全体の年齢層が高いっていうのもあるんだろうけど。
会社の飲み会で上司と
TiktokとかNETFLIX、Youtubeの話してもちんぷんかんぷんじゃん。
でも、今そういった場所ですごい額のお金が動いたりしてるのが
現実なわけで。。。
-----うんうん。メーカーの社員がトレンドに疎いのはわかるけど、それがコンサルに転職するのとどんな関係があるの?-----
私って、女だし、20代だからさ。
ある程度流行とかには関心が強い性別であり、年齢なわけ。
だから、
その流行への関心の強さが価値になる場所で働きたいと思うようになったんだ。
-----もっと具体的に説明してもらえる?-----
例えば、企業のプロモーションに
インフルエンサーの利用を提案できるのは若い子ならではだと思うし、
コンサルする企業が、若手社員の離職率を下げたいと思っていたら、
イマドキの20代がどんなことを求めているのか伝えることで、貢献できるじゃん。
文系の強みって、理系と比べて遊んできた時間が長いってことなんだから、
そこを活かせるような場所で働かないと。
若いからこそ持てる価値観とか
女性だからこそ持てる視点とかね。
メーカーで、理系と技術で戦っても絶対勝てないんだから、
勝てる場所で勝てる勝負をしていくっていう戦略。
-----なるほど。外資コンサルと外銀は、文系職種の2強感があるしね-----
うん。ある(笑)
そういった意味では、メーカーは理系の戦場だよね。
-----完全にそうだね。-----
やっぱり女はすごい
ってなわけで、インタビュー編は以上となるのですが、
最後に筆者が最近の女性総合職の方々を見ていて思うことを書いていけたらと思います。
最近同期や近い年代の女性社員を見ていて思うのが、
思い切りの良さが男とは違うということです。
というのも、入社して3年〜4年程度経つと
大手企業であっても、8%〜10%程度退職者がいます。
で、その退職者のほとんど(9割)が女性です。
入社している数は女性の方が少ないのに、退職する数は女性の方が多いのです。
外資コンサル行ったり、
広告業界行ったり、
ITベンチャー行ったり、世界1周に旅立ったり
様々な道があるのですが、1度決めたらすぐ行動できる人が女性には多い気がします。
普段はふわふわーってしてる感じを醸し出してるのに、
裏でしっかり行動をしているっていう。。
見習っていかないといけないですね!
まとめ:大手メーカー女性総合職の私が、入社3年でアクセンチュアへ転職した理由
一言でまとめると、20代若手社員が外コンへ転職する理由は
大手メーカーと真逆の環境で働きたい
分解すると
①バリバリ働きたい
②企画ができる場所で働きたい
③市場への関心が、価値になる場所で働きたい
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