【高校生向け】「数学」を学ぶことで身につく5つの力

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書いた人:タナカユウ(@tanakayu30

 

 

数学を学ぶ意義って何?

 

 

可愛い女子高生なら、ふと思ったりしますよね。

 

現代文は文章読むの楽しいし、

地理・歴史は普段の生活で使う知識だから、学ぶ意味を感じるけど

数学って結局何が身につくんだ?

 

そもそも学ぶ意味ってあんの?

 

みたいな。

 

なかなか数学を学ぶ意義ってわかりづらいですよね。

 

 

私としては、英数国社理と5教科の中では数学が1番大事だと考えているので

今回は、そんな学ぶ意義がわかりにくい数学を通じて得られることについて書いていきたいと思います。

 

 

数学は勉強しときな。

数学だけは君を裏切ったりしないから。

 

by タナカユウ 

 

 

 

【高校生向け】「数学」を学ぶことで身につく5つの力

 

 

①多数決に流されない力

⇨(平均点との差)

 

②合理的な判断をする力

⇨確率(抽象⇨具体の変換)

 

③解を出す力

⇨(場合分け・因数分解)

 

④効率的な手段を考え出す力

⇨集合・確率・(公式・知識の有効活用)

 

⑤世界規模で考えられる力

⇨数字は世界共通の言語

 

 

①多数決に流されない力

 

まず数学を学ぶことで1番身につくものは、「多数決に流されない強さ」です。

 

「多数決に流されない強さ」とは?

 

となってしまうと思いますので、説明していきますね。

 

数学は平均点が最も低い科目の1つ

 

皆さんもご存知だと思いますが、

数学は平均点が1番低い科目の1つです。

 

国・社・英であれば、60点

理(物理・化学など)は得意な人しか選択しないので、50〜60点はあると思いますが、

 

数学(IA IIB)は不得意の方の割合が高く、結果平均点が最も低くなる科目です。

 

 

あなたの周りでも、「やばい数学6点だったww」みたいな会話が起こったことがあると思います。

 

反対に、国語が6点だとか、社会が10点だとかはなかなか聞いたことがないはずです。

 

 

平均点との乖離が、多数決が絶対でないことを教えてくれる

 

平均点が低いということは

多数派が導き出した答えや過程が間違えであり、

少数派が導き出した答えや過程が正解であった証明です。

 

このことからわかることは、大勢が正しいと信じたものが誤りで、

誰にも支持されなかった選択肢や道筋が、正しいことがあるということです。

 

 

つまり、支持者の多さが、その事柄の正しさを担保するわけではないということです。

 

 

あなたがこれから生きていく上でも

周りの大勢から反対されることが沢山あると思います。

 

しかし、先ほども述べたように

大勢が信じたものが誤りの場合は多々あり、

どれだけ多くの人が否定しても、その道が間違いである根拠にはなりません。

 

そんな、多数決に振り回されない、

自分の頭で考え、意思決定できる力を数学は与えてくれます。

 

 

 

②合理的な判断をする力

 

あとは、合理的な判断をする力も、数学は与えてくれます。

 

合理的とは

① 論理にかなっているさま。因習や迷信にとらわれないさま。 「 -な考え方」

② 目的に合っていて無駄のないさま。 「 -な作業手順」

引用:合理的(ごうりてき)とは何? Weblio辞書

 

 

合理的な判断をするためには、

数学を通じて身に付く、数字で定義する癖確率とかその辺の考え方が生きてきます。

 

 

世の中はあいまいな表現ばかり

 

 

日々を生きていると色んな表現に出会いますよね。

 

 

「あの子はめっちゃ可愛い」

「あれはめっちゃ面白い」

「あのくじ引きはめっちゃ当たる」みたいな

 

 

しかし、本気でその言葉に対して考えてみるとなかなか実態はみえてきません。

 

というのも、

可愛いの基準は人それぞれですし、

面白さには、爆笑のような面白さと、ワクワクドキドキするような面白さがあり

くじがめっちゃ当たるといっても、100円なのか100万円なのかによって大きく意味合いが異なります。

 

つまり、結局のところ 

「あの子はめっちゃ可愛い」「あれはめっちゃ面白い」「あのくじ引きはめっちゃ当たる」という情報からは

 

あの子はめっちゃ可愛いのか、あれはめっちゃ面白いのか、あのくじは本当に当たるのか分からないのです。

 

 

数学が感覚を本質へ近づかせてくれる

 

 

そんなあいまいな物事をより実態に近づける方法として

数学の考え方が生きてきます。 

 

例えば、可愛さを数字に落とし込むと

全校生徒1000人にアンケートをとって、998人が可愛いと言った人とできますし、

 

面白さを数字に落とし込むと

クラスの男性生徒20名全員がはまっているものとすることができると思います。

 

かわいさは定義が不明確ですが、

全校生徒の99.8%が可愛いと認めたということは事実で、把握が可能です。

 

また、クラスの男子生徒3名だけが、面白いとするものと

クラスの男子生徒20名全員が、面白いとするものであれば、

一般的な面白さは後者の方が持っていることが分かると思います。

 

また、くじに関しても数字で定義することで、合理的(期待値が高い)な判断ができるようになります

 

例えば、下記のような2つのくじがあるとします。

果たしてどちらのくじを選ぶことが合理的でしょうか。

 

(参加費は10万円とする)

①100万円が30%の確率で当たるくじ

②30万円が80%の確率で当たるくじ

 

答えは、①100万円が30%の確率で当たるくじです。

 

感覚だけで言うと、片方は30%の確率で、片方は80%で当たるんだから

②の方が良いんじゃね?と思ったりするのですが、

 

実際計算してみると、期待値はそれぞれ①+20万円②+14万円となり、

①の方が合理的であることがわかります。

 

計算式:

①100×30%-10万円=+20

②30×80%-10万円=+14

 

 

今後生活をして行く中で、正しそうな事柄にたくさん出くわすはずです。

 

めちゃめちゃ安い!とか

最高に効果が出る!とかね。

 

言葉であれば、なんとでも言えるので、

悩んだときは1度数字に落とし込んで比べたり、計算するとより実態に近づくことができます。

 

そんな、事実を把握し、合理的な判断する力を数学は与えてくれます。

 

 

③解を出す力

 

あとは、解を出す力は数学でしか学べないです。

これは大人になってすごく大事なので、説明しますね。

 

人生って何が正解かわからない

 

いきなりですが、人生って何が正解かわからないじゃないですか?

 

世界中の人間が、幸せになるために

一瞬一瞬の行動を決定していると思うのですが、

 

もっと大きく話すと、じゃあ幸せってなんなんだ?って話になります。

 

幸せとは。ですよ。

 

大きすぎてわかんないんですよね。

 

 

数学を学べば、自分にとっての正解を導ける

 

しかし、数学を学べば大きすぎてよくわからない問題に対しても

答えを出すことができるようになります。

 

答えを出せるということは、行動ができるようになるということです。

 

ん?どういうこと?となっていると思いますので説明しますね。

 

ここでは、場合分けとか因数分解の考え方が生きてきます。

 

 

例えば、

幸せとは?という問いがあるとすると

答えには無数のものがあります。

 

・美味しいものを食べることに幸せを感じる人

・大好きな人と一緒に過ごす時間が何よりも幸せな人

・旅行することが何よりも幸せな人

 

人の数だけ、答えがあるのです。

 

しかし、メニューが多すぎると決断が難しいのと同じで

答えがありすぎると何を選択して良いのか迷ってしまうのが人間です。

 

そんな時に、場合分けの考え方が生きてきます。

 

 

場合分けとは、-3<X<5の時はあることが成り立つみたいなことです。

 

幸せの解は無数にありますが、

現時点の自分の幸せであれば、選択肢は限定されます。

 

それでもって、

昼休みの1時間を幸せに生きるためにはと考えるとより選択肢は少なくなります。

 

・運動場で遊ぶ

・寝る

・食事を取る

・屋上で彼氏といちゃこくみたいな。

 

私にとっては、食事なんかよりも彼氏との時間の方が優先度が高いから、

じゃあ、今の私にとっての幸せは、彼氏と屋上で過ごすことなんだ。みたいな。

 

無数の答えのあった幸せとはという問いでも、

場面を限定して初めて答えを出すことができ、結果行動に移せるのです。

 

 

因数分解の考え方も大切です。

 

だれもが幸せになりたいと願っていると思うのですが

幸せとは?ってなりますよね。

 

因数分解を学べば、幸せに対しても要素分解したくなります。

 

幸せの大きさとは、嬉しいとか楽しいとかプラスの感情の総量から、苦しいとか悲しいなどのマイナスの感情の総量を引いたもので定義することができます。

 

方程式にすると以下のようになります。

 

 

幸せの大きさ=プラスの感情ーマイナスの感情

 

 

 

上記の方程式は以下のようにもっと分解することができます。

 

幸せの大きさ

=プラスの感情ーマイナスの感情

=(プラスの感情を持った回数 × 1つ1つの大きさ)ー(マイナスの感情を持った回数 × 1つ1つの大きさ)

 

プラスの感情を持つこと:食べること・彼女との時間

マイナスの感情を持つこと:朝起きること・宿題

 

 

このように、言葉の定義が曖昧な幸せという言葉でも

場合分けで限定したり、要素を分解することで少しづつ具体的な問いに変えていくことが可能です。

 

人それぞれで、好き嫌いがありますので

何をプラスの感情をもたらすもので、

何をマイナスの感情をもたらすものなのかは違ってきますが、

 

不明確な問いに対しても、きちんと要素分解して

具体的アクションに落とし込む力は何をしていく上でも大切です。

 

 

 

 

どんな決断や行動があなたを幸せにするんだろうね?

場合分けと因数分解で導き出してみようよ。

 

 

 

④効率的な手段を考え出す力

 

あと数学を学ぶと常に最も効率的な手段は何か、考える癖がつきます。

人生は有限ですので、この考え方を身につけておくと余計な手間暇をかけずに目的を達成できるようになるのです。

 

数学には近道が多く用意されている

 

数学の何がいいかって楽ができる方法が用意されているところです。

と言われてもわからないと思いますので、説明すると

 

例えば、集合の問題。下みたいな図のやつです。

 

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で、こんな時にあるあるなのが①〜⑦の人数の和を求めよ。みたいな問題が出されます。

真面目な人は、①〜⑦の数値全部出して和を求めます。

しかし、1番簡単なのが、全体(U)から⑧を引いてしまうことです。

 

U-⑧の方が、

①+②+③+④+⑤+⑥+⑦より、計算数少ないですよね。

 

 

確率でも、

A君とB君とC君全員がが○○または××の確率を求めよ。

みたいな問題が出ることがあると思いますが、

 

こんな時も、全体から○○でも××でもない確率を引けば導き出すことができます。

 

○○の確率と××の確率を求めるのは2回計算しないといけないですが、

全体-○○でも××でもない確率で求めれば、1回の計算で済みます。

 

日々の行動の中でも、少ない行動で同じ結果を生み出すことは可能です。

大量のことを実行することが「正」では無いのです。

 

人生は有限なので、結果を出すための最短な方法を考える癖ができると

楽により多くの目標を達成することができますよ。

 

公式は君に目的地への近道を教えてくれる

 

あとは、数学の何が良いのかというと暗記量が少ないところです。

公式さえ暗記すれば、色んな応用がききます。

 

それは人生も同じなのです。

 

と言われてもだと思いますので、説明していきますね。

 

というのも、

社会では何百個も暗記しないと点が取れないのに対して

 

数学では1つ公式を暗記すれば、複数の場面で得点を稼ぐことができます。

たとえ原理原則を理解していなくとも。です。

 

え?原理原則のそもそもの部分を理解しないままでいいの?

そもそもを理解することって最も大切なんじゃ、、?と思う方もいると思うのですが、

 

本質を理解することよりも大事なのは、結果が出ることです。

目的地へ到達することです。

 

というのも、公式というのはめちゃくちゃ賢い人たちが試行錯誤を何度も繰り返して

答え(目的地)により早く正確に辿り着けるために導き出した、絶対的な真理を数式化したものです。

 

そこには血もにじむ時間があるのです。

 

公式を有効活用する癖がつけば、その莫大な時間をカットして

先人たちがたどり着こうともがいた目的地に、一瞬でたどり着くことができるのです。

 

それは今の時代を生きているからこそ、使える先人たちが我々に残した遺産なのです。

 

なんでもそうですが、全て理解して行動しようとすると時間がかかります。

また、私たちが遭遇する困難の殆どが、先人の誰かが経験し、解決策を導いていることが多いのです。

 

カマキリAとカマキリBの悩みがほとんど違わないだろうと思えるように

人間A人間Bが遭遇する悩みにもパターンがあるのです。

 

だからこそ、先人たちの残した経験・知識を有効活用することできれば

いらぬ失敗を避けられると同時に、正解へはやくたどり着くことができます。

 

大阪から、長野県に行くためには昔は途方もない時間がかかっていましたが、

今やグーグルマップと車さえあれば数時間で誰であっても到着することができるのです。

 

車もグーグルマップもないと、

たった大阪⇨長野の距離であってもたどり着くことって難しいですよね。

 

だからこそ、現代に残された我々は、先人たちがたどり着きたかった目的地に到着し、

そのさきの世界を開拓して行くべきなのです。

 

そうやって世界というものは前に進んで行くのです。

 

そんな恵まれた時代に感謝して、我々に残された知識経験を有効することの大切さを、

公式を使った場合と、公式なしで解いた場合の時間の差を比べることで感じてくださいね。

 

 

 

⑤世界規模で考える力

 

あとは、あなたが世界的な視野を持って働いて生きたい。みたいなことを

考えているのであれば、まず学ぶべきなのが数学です。

 

学生であれば

グローバル化、グローバル化と世の中から声が聞こえてきて

よし、英語頑張ろうと思う方が多いと思います。

 

もちろん英語も大事ですが

優先度としては数学の方が絶対上です。

 

 

英語話者は世界の25%

 

というのも、まず前提として現在は英語話者は世界で25%程度です。

 

もちろん、世界の25%というのはすごいのですが、

同時に75%の人間は英語を話すことができないのです。

 

日本人もほとんど話せないですし、

母国語じゃない国では1部のエリートのみが英語を話すことができるような状態です。

 

だから英語を勉強して世界各国の人たちとコミュニケーションをとって、

世界で今何が課題なのか把握することで

世界中の人たちに影響を与えられる人になるんだ。と思うのは良いのですが、

 

英語を話せるだけでは、

世界すべての人と交流を深めることができないのが現状です。

 

そこは知っておきましょう。

 

 

世界共通なのは、経済

 

人が何に価値を置くかは時代によって変わって行くのですが、

今の時代は「お金」に価値を置く方が多いです。

 

つまり、経済(お金の動き)の大きさが国の強さを定義し、

個人の強さにもお金の大小という指標はついて回ります。

 

それは世界共通なのです。

 

どんな国にでも企業があります。

人々の課題を解決し、対価を受け取り

より大きな価値を提供しているのです。

 

そのほとんどが数字で計ることができ、

その数字の動きを把握することで、世の中がどんな方向に向かおうとしているのか

人々が何に重きを置くようになっているのか理解できるようになるのです。

 

車が動く原理原則や

薬に含まれる成分の1つ1つを理解するのは難しいですが、

 

そんな複雑なものであっても、

どれだけの影響を与えているのかは、数字の動きをみれば把握できるのです。

 

 

その世の中全体の動きを数値として捉え

起こすべきアクションを考えられることの方が、言語よりも重要です。

 

AMAZONやAPPLEだって、ほとんどの社員日本語話せないだろうけど、

皆AMAZON・APPLE使ってますよね。

 

日本人より英語が大分できるフィリピンより、

日本のGDPの方が高いですよね。

 

それが、言語が第一優先ではないことの証明です。

 

 

まとめ

 

ま!なんでもなんでも数字とか、根拠は?定義は?とか言い過ぎると

モテなくなっちゃうから注意よ♡