【現役リクルーターが語る】「後悔のないキャリアを歩む」ために就活生が意識すべき3つのこと

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書いた人:タナカユウ (@tanakayu30

 

 

自分にあった企業ってなんだ。

 

 

知名度・年収・福利厚生

 

色々な指標が企業を選ぶ上であるけれども、

 

結局は自分に合った企業に入ることが1番だよね。

 

就活を進めていると、いろんな大人やなんかすごそうな社員らから

そういった言葉を聞くことがあると思います。

 

私も就活時、メディア・選考を通じて出会った大人たちを通じて上記のような話を聞かされていました。

 

ただ、私はあの頃言いたかった。

 

 

じゃあ、「俺に合った企業ってなんだよ。」

 

 

自分に合った企業に入れば、良いのは良いんだろうけど

経験・情報が不足している中で、どうすれば適切な企業を選べるんだ?

 

 

自分に本当にあった企業に巡り合うために、

今この瞬間私はどんな基準を設け、何を意識して企業を選定すればいいんだ?

 

経理・営業・人事・広報・企画、色んな職種があるけれど、

適当に決めちゃっていいの?

 

 

「ねぇ。すごそうな先輩。教えてよ。」

 

 

時には答えらしきものを提示してくれる大人たちはいましたが、

なんだかしっくりこず、もやもやしていたように思います。

 

そんな私ですが、数年企業で働いていく中で感じたことであったり、

同期や友達の転職、企業をやめてフリーランスや自分探しの旅に出た、様々な同世代の人々と触れ合う中で、

 

就活時、意識するべきことはここだったな。という点がいくつか見えてきました。

 

 

ってなわけで、今日はそこんところを解説していきたいと思います。

 

もし、今あなたが当時の私と同じ疑問を抱いているのであれば、

参考になる部分があるかもしれません。

 

 

【現役リクルーターが語る】「後悔のないキャリアを歩む」ために就活生が意識すべき3つのこと

 

①What : 何がやりたいの?

②How : 何が得意で伸ばしていきたい?どういった形で仕事をしていきたい?

③Environment : どんな環境下で生きていきたいの?

 

就活のゴールは内定を得ることじゃない。「自分が活躍し続けることができる」企業に巡り合うことだ

 

リクルーターとか全然関係ないんですけど、

ソニーの面接受けたことがあって、最終面接時に人事部の方がいいことを言っていたので共有しますね。

 

タナカさん

 

私たちが、欲しいのは「企業内で活躍し続けてくれる人」なんですよね。

 

これまで、話して頂いた内容は筋が通っていたし、

あなたがどんな考え方を持っていてなぜ弊社を志望しているのか理解できました。

 

ただ、もしこちらがオファーを出したとしても、

入社を承諾する前にもう1度考えて頂きたいことがあります。

 

それは、

「自分は心の底からこの会社に入りたいと思っているのか」

「本気で成し遂げたい何かがここにあるのか」の2点です。

 

ここでうまいこと言って、弊社に入社していただくこともできますが、

もし、それらの答えがNoなのであれば、お互いにとってあまり良い結果を生まないと思っています。

 

というのも、我々の採用の目的は、

「入社して頂くことにあるのではなく、弊社に入社して頂いて、かつ継続的に活躍し続けてくれることにあるからです。」

 

優秀な人材が、能力を発揮し、価値を生み出し続ける。そこに企業は価値を感じ、

そのためには、その人なりの働く意味が明確である必要があります。

 

だからここでは建前を抜きにして、先ほどの点については熟考された方が良いかと思います。

 

 

(面接は落ちました)

 

 

 

何落としてきとるんやわれ。と思わなくもないですが、

言っていることは真っ当だと感じていて、

 

企業としては、どれだけ優秀な人材でも短期間で離職されたら意味ないわけですよ。

それだったら、普通くらいの人材が定年まで働いてくれた方がマシなのです。

 

能力100万(優秀な人)×1よりも、能力20万(普通の人)×40の方が大きいからです。

 

なので、いかに40年働く能力100万の人間を低コストで採用するか、が企業としては大事になってくるのです。

 

 

就活生に当てはめるとこうなる

 

ここまで聞くと、それは企業の都合でしょ?

 

就活生には関係のないことじゃ、、くらいまでは思われると思います。

 

しかし、そうでもなくって、

 

私はこれからの就活生が1社に定年まで努めると思っていませんし、

何社でも転職すればいいと思っています。

 

しかし、莫大な資産を築いてリタイアでもしない限り、

どこかで働くということは継続すると思います。

 

そういう時に、先ほどの人事の話を覚えておいて欲しいのです。

 

というのも、人事は「企業内で活躍し続ける人材」を採用したいと言っていましたが、

 

就活生側目線で編集すると、就活の目的とは

「自分が生涯活躍し続けられる人材でいるために、必要な要素を持っている企業に入社する」

みたいなところになるかと思います。

 

・転職は当たり前っしょ?と思うのであれば、

⇒だったら汎用的なスキルを身につけないといけないよね?

 

・能力を伸ばしていきたい!と思うのであれば、

⇒自分は何が得意で、どんな環境下なら存分に発揮できるんだろうね?

 

と言った部分は考えておくべきなのです。

 

 

つまり、

自分はどんな分野で、どんな方法で、どんな環境下であれば存分に自分を発揮できていけるんだ?ってことがわかっていれば、

 

あなたは生涯どこでだって、活躍していけるってことです。

 

そうやって、要素要素を分解していって

最も合致数が多いところ、もしくは譲れない要素を高いレベルで満たしているところに入社すれば、いいのです。

 

反対にそこが合致していないとこに入社すると

 

なんで働いてるんだ?と日々疑問に思ったり、

自分に不向きな場所で努力してしまったり、

なんか満たされないな、、、と思いながら働き続けてしまうのです。

 

と言われても、何を基準に考えたらいいのかわかんないよー。というのが就活生の意見だと思いますので、私の考えをお伝えしますと、

 

私としては、以下のポイントを意識するといいと思っています。

 

①What : 何がやりたいの?(業種)

②How : 何が得意で伸ばしていきたい?どういった形で仕事をしていきたい?(職種)

③Environment : どんな環境下で生きていきたいの?

 

前置きが長くなりましたが、詳しく説明していきますね

 

①What : 何がやりたいの?(業種)

 

まず、1番シンプルに行きましょう。

どんなことがやりたいのか、明確にしましょう。

 

ここは、メーカー、金融、IT、総合商社などいろんな業界がある中で、

大事になってくる部分です。

 

家電や車を製造・販売したいのか、

 

株式・投資信託、新しいお金のあり方に魅力を感じるのか、

 

テクノロジーで世界を効率化して行きたいのか

 

業種が変わると、やること目指すことが大きく変わります。

 

我々ミレニアル世代と言われる世代は、衣食住や物サービスに満たされ

生きるため!金のため!に働くというよりかは、

 

自分の存在意義、働く意味みたいなところを重視します。

自分にしかできない何かを体現したい欲が我々世代には強く根付いているのです。

 

そのため、自分自身が何をしたいのか、どんな世界を創って行きたいのか。

何に怒りを覚え、何を解決したいのか、何が好きで何が嫌いなのか、

世の中の何が間違っていて、どうすれば正せるのか、

 

じゃあ、自身の思いと共通項が多い業種ってどこだ?

どこであれば、私のこの思いの実現を応援してくれるんだ?力を貸してくれるんだ?

 

みたいなところを明確にして、自分が社会に存在する意味、働く意味を感じられるといいかなと思います。

 

 

私は就活時、全く考えてなかった

 

 

②How :どういった形で仕事をしていきたい?何が得意で伸ばしていきたい?

 

先ほどで何がやりたいのかは明確にできた前提で進めていきますと

 

次は、どんな形で仕事をしていきたいのか考えられるといいかなと思います。

 

例えば、サッカー部でも

 

FWで点を取るのか、

MFでバランスをとるのか、

DFで守るのか、

マネージャーで選手をサポートするのか、

監督として戦略を練ったり練習メニューを考案するのか

 

色々な方法で、チームへ貢献できるわけです。

 

で、就活で言えば、そこが職種になるわけなのです。

 

職種によって、組織への貢献・仕事内容は大きく変わってきます。

 

だいたいそれぞれ、簡単に以下のようなことを考えられればいいかなと思います。 

 

営業?

⇒物やサービスをガンガン売っていきたいの?数字をあげること対して強く燃え上がるタイプ?顧客から思いっきり批難や詰められたりするのは大丈夫?休日や時間関係なく電話対応が必要だけど、うまくやれそう?

 

経理?

⇒細かい作業は好き?学生時代の簿記の勉強は好きだった?簿記2級くらい持ってる?そういった数字の積み重ねみたいなところを苦に感じない?

 

人事?

⇒人が力を出せるような環境構築に興味はある?労働時間の管理や食堂の稼働率の向上とか、社内試験の調整とか新入社員の引率とか?そういうの楽しそうって思える?

 

企画?

⇒部分最適ではなくて、全体最適で物事を考えられる?色んな部署とやりとりがあるけど、そういう調整ごとは好き?

 

広報?

⇒社内の冊子とか、HPの更新とかそういった分野に関心はある?または、似たような経験をこれまでの人生で行ってきた?

 

 

職種を変えるのは非常に難しい

 

事務系の多くは総合職として入社しますが、

採用後は色々な職種に振り分けられます。経理・営業とかね。

 

総合職は色んな職種・部署移動がある印象があるかと思いますが、

私の狭い世界の印象だとほとんどないです。

 

営業の人はずっと営業で、人事の人はずっと人事です。

ある程度企業も専門性を高めてほしいので、事業部を跨いだ移動、職種の転換は滅多にありません。

 

転職をするにしても、これまで営業畑で進んできた人が、

異なる企業に経理として入社できる可能性は低いですし、

 

反対に、これまで経理で進んできた人が、

いきなり営業ということもなくはありませんが、多くない印象です。

 

 

つまり何が言いたいのかと言いますと、

 

職種は、そうそう簡単に変えられるものではなく、

新卒で決まった職種で多くの人はキャリアを進めて行くことが求められるのです。

 

ずっと、FWでやってきたのに、いきなりDFで頑張ってね。とか言われると

なかなか自分の良さって出しづらいですよね。

 

だからこそ、新卒就活の段階で

自分はどんな職種が向いているのか、何が得意なのか、関心があるのか、というところは

明確にして、面接などで伝えた方が良いのです。

 

 

③Environment : どんな環境下で生きていきたいの?

 

最後は環境の部分。

ここは楽しいとか、刺激がある。とかテンションが上がるとかそういうために重要なものです。

 

ここが弱いと、やりがいがあって、自分のスキルも高められてるけど、

なんか楽しくない、なんか嫌だ。みたいな部分ですね。

 

自分のあった環境にいないと、人はすぐその場を離れます。

 

周りの若手社員が2.3年で辞める理由はここがあってないことが多いです。

あの人と価値観が違うわー、人種が違うわーみたいなことをあなたも感じることがあると思うのですが、企業によって存在する環境は千差万別です。

 

と言われても、自分にあった環境とは?どんな視点でみればいいの?となると思いますので、

少しわかりにくい環境という言葉を分解してみますね。

 

会社の規模感は?

 

まずは、会社の規模間ですかね。

 

社員数、数万・数十万の企業

社員数2000人の企業

社員数100人の企業

社員数10人の企業

 

一般的に組織規模が大きくなるにつれて、仕組みで動いて行く必要が出てきますので、

ルールや法令遵守意識みたいなのが強くなって行きます。

 

また大企業は海外支店や日本全国に事業所がありますので、

転勤など住む環境が変わることもあります。

 

反対に、

大企業⇒ベンチャーに、転職した友人曰く、

ベンチャーにマニュアルはほとんどなく、自分自身で決めて行く場面がほとんどのようです。

だからこそ、自分で判断できる場面が多くそこが楽しいと言っておりました。

 

ただ、少人数の環境下なので

仮にそこにいる人々と自分が合わないことになると、逃げ場がないから合わなかったら辛い。

みたいなことも言っておりました。

 

まあ、大企業にいる人種とベンチャーにいる人種では

生きてきた人生や持っている価値観が根本的に異なりますので、

自分はどちらの人と合うんだ?というところは面接などを通して理解していければいいんじゃないでしょうか。

 

年齢層はどのくらいがいい?

 

次は、年齢層。

割と見落としがちですが、重要なので説明しますね。

 

人って年齢によって考えてることって異なるんです。

 

60歳の男女が面白いと思うこと

50歳の男女が面白いと思うこと

40歳の男女が面白いと思うこと

30歳の男女が面白いと思うこと

20歳の男女が面白いと思うこと

10歳の男女が面白いと思うこと

 

全部異なりますよね。

 

10代の頃は大学受験どうしようとか、部活についての話題ばかりだったのに

20代になると、就活だったり、転職だったり、結婚だったりの話に変わり

30代になると、子供の話だったり、少しお腹が出てきたなみたいな話になり

40代になると、腰の痛みの話だったり、旦那・嫁の浮気についてだったり、

 

年齢によって直面する環境や生きてきた世界が違いますから、

何を面白いと感じるのか、関心があるのか、みたいなところが変わってきます。

簡単に言えば、ノリが世代で異なるわけです。

 

だからこそ、

 

 

大企業とかいわゆる大手と呼ばれる言われる企業は平均年齢が50歳に近く、

メガベンチャーと言われる企業は30代前半です。

ベンチャーであれば、平均年齢20代のところも多いでしょう。

 

どの集団がいい悪い、ではないですが、

 

あなた自身はどんな集団が好きですか?

 

20代、30代が周りにたくさんいて、ノリが若めな環境なのか

40代、50代が周りにたくさんいて、懇切丁寧に指導が受けられるまったりとした環境なのか

 

企業所属社員の平均年齢はHPなどですぐ調べられますので、参考にしてみてもいいんじゃないかと思います。

 

 

新卒カルチャーか中途カルチャーか

 

ここも気にした方がいいと思っていて、

ほとんどが新卒採用の人が占めている会社なのか、中途採用者が多くいる会社なのかで、

人間関係のフラットさが異なるようです。

 

以下友人コメント

 

今の企業は本当にフラット。

 

転職者が多いからか、過度に深入りしてこないし、

サバサバしている人が多いから本当に楽。

 

中途採用が多い会社だと、いい意味で企業に帰属意識とか慣習とかがないから

そこが魅力だなー。

 

新卒で採用するのは、企業独自のカルチャーに染まりやすいみたいなところがあるので、

反対に中途が多いと、そう言ったカルチャーがない、みたいなところがカルチャーになるんですかね?(知らんけど)

 

男性社会か女性社会どっちがいい?

 

社員の男女比率みたいなところであったり、役員の男女比率みたいなところは

見ておくと、良いかなと思います。

 

総合商社・自動車業界みたいなところは、完全に男社会です。

 

以下の記事でインタビューしたアヤカさんは、

女子高出身なのですが、女性が構築する独特なコミュニティーが苦手で、

男性が多い環境下の方が楽だし、良いなと思い、自動車メーカーに入社したようです。

 

【大手自動車メーカー 4年目 女性総合職が語る】総合職を目指す女性が知っておくべき5つのこと - タナカなブログ

 

反対に、ミーハー男子がたくさんの女性に囲まれてモテモテ人生を歩むぜ!と思いながら、

男性社会の企業に入ると、「あれ?女子がいない。。。つら」現象も発生するので

どれだけ、男性がいて、どれだけの女性がいるのか、みたいなところは見ておいた方がいいかなと思います。

 

「職場に出会いがないので、アプリ始めて見ました!」

 

はマッチングアプリあるあるですよね。

 

 

多国籍な環境が好き?英語を話してたい?

 

 最後ですが、グローバルな環境で仕事したい!英語使いたい!みたいな

ミーハー就活生なら1度は口にするワードですが、もし多国籍な環境で働きたいなら

外国人社員の割合も調べておきましょう。

 

外資は外資でも、日本支店にはほとんど日本人しかいないとかはあるあるですし、

英語使う頻度は多いよ!と言われて入社したら使用機会は皆無みたいなこともあるあるです。

 

だからこそ、実際のデータでどれだけの外国人社員がいるのかは見ておいた方がいいですし、

本当に英語を業務で使用するのであれば、履歴書は英文ですし、面接は基本的に英語で行われます。

 

どの企業もグローバルイェイ!みたいなことを謳っていますが、

就活生が求めているグローバル感とは大きく異なる場合が多いですので、そこは見ておいた方がいいと思います。

 

 

最後に

 

リクルーターの時は

これでもかってくらい

綺麗事言うけど、ごめんね☆