書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
私、人を好きになるのが怖いんだよね。
人生を生きていると、
そんな言葉を聞くこともありますよね。
これまでの私はそう言った言葉を聞くと、
ただただ「いい人に出会ってないだけじゃね?」「なになにメンヘラなの?」
みたいな感想を持っていたのですが、
2年間の転職活動を経て、完全にその気持ちが理解できるようになりました。
誰かを好きになるとか、誰かを信じるっていうのは怖いのです。
全てをさらけ出して、その全てを受け入れてくれる誰かを求めるのは
それ相応の覚悟が必要なのです。
今日は2年間の転職活動でどんなことが起こり、
なぜ全力なおっさんである筆者が「誰のことも本気で好きになれなくなった女子」の気持ちに
「超わかる〜」状態になってしまったのか、
そこんところを書いて行きたいと思います。
2年間の転職活動を経て、「誰のことも本気で好きになれなくなった女子」の気持ちにわかりみを覚えた
転職活動では死ぬほど落とされまくった
自身の経歴や書類の出来にも問題があったかと思いますが、
100社近く書類選考を受けましたが、祈りに祈られました。
毎日Gmailを開くたび、今回は誠に残念ながらという文章が見えたり、
そもそもなんの反応もない、ということも多かったです。
参考記事:入社4年目メーカー勤務の私が、転職活動で受けた企業とその結果を公開してみる
自分なりには一所懸命に書類を準備して、
憧れやこの会社いいなあと思った企業へ、面談の機会だけでも頂けませんか?
というアプローチに対して、
「顔を見るまでもなく、論外」という判断が下されるのです。
そこは割とつらたんぽんな、経験でした。
心が通じ合ったと感じた面接の1日後に、お祈りメールが来る
面接をしていると色々な方々と触れ合うことになったのですが、
時たま、「本音で話そうよ。」と言ったノリで面接を行うことがあります。
質問もたくさんされ、「いいねいいね。」と良い言葉をもらったり
自分個人の中では、いい面接だったなと思えるような企業であっても
「誠に申しわけありませんが、、、、」
と言った不採用メールが届いたりするのです。
中には、永遠にエージェントから他者との検討中です。と
放置プレイが継続するパターンもありました。
あれだけ笑いあって、心が通じ合ったと思えた相手であったとしても、
心の内では「こいつは不採用だな」と思われていたかと思うと、
「私は何を信じればいいんだ?」
そんな状態になりました。
途中から心を閉ざし、建前の技術が飛躍的に向上されていった
そういった経験を経て、
心の底にある思いをさらけ出しても、
自分が傷つき、転職活動がうまくいかないのであれば、
いっそのこと全ての感情を抹殺し、
相手が求めているだろう受け答え、人物像に徹底的になりきろう。そう心に誓いました。
振られに振られまくった私は、
感情を持たない内定を得るためだけのサイコパス野郎になってしまったのです。
感情の抹殺に成功した私は、
最終的に年収200万円UPのオファーをもらうという結果になりました。
大人になるということ=感情を失うこと?
ってな訳で、誰かにどれだけ本音をさらけ出しても
結局、自分が傷つくだけなのであれば、いっそ感情を押し殺し
誰かに求められる人材を演じた方が、コスパいいということを転職活動で私は叩き込まれたのです。
おそらく、「私、人のことを好きになるのが怖いんだよね」と言った彼女は
誰かに全てをさらけ出したことがある方だったのでしょう。
そこで傷つき、それならいっそ本音を隠して生きて行った方が楽という思考回路になったのでしょう。
そんなことを面接中に考えてました。
転職活動も含めですが、年齢を重ね色んな方と交流を持つ中で、
思ったことを言うというのは、良い結果を生むことばかりではなく、
場面場面でうまい建前、つまり「本当の自分」と「社会での自分」を分けることの必要性を強く感じるようになりました。
大人になること=感情失うこと?
え、私メンヘラちゃん?