書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
年収をあげたい
男であれば、いや女性であっても思うことはあるはずです。
転職活動をする上で、
業種/職種/勤務地/人など様々な選社軸がある中で、
年収を上げることが優先度として高い方も多くいるだろうと思います。
筆者は入社4年目の転職で前社での年収より200万円強上がる結果になったのですが、
様々な企業の選考を受ける中で
「年収が上がりやすい転職」のパターンが見えてきました。
年収を上げることだけが転職活動の意義ではありませんが、
もしあなたが少しでも年収増加に関心があるのであれば、
参考になることが書いてあるかと思います。
年収200万円UPを実現させた筆者が考える「転職活動で年収を上げるために必要な考え方」
年収を上げるために意識すべき点は主に下記5つです。
①外資系企業へ転職すること
②同業種へ同職種で転職すること
③平均給与の高い業種の企業へ転職すること
④自身の希少性が生きる企業へ転職すること
⑤今より上の役職へ転職すること
①外資系企業へ転職すること
まずですが、年収をあげたいのであれば、
外資系企業を受けるのが手っ取り早いかと思っております。
「外資は年収が高い」みたいなイメージは多くの方が
抱いているかと思いますが、実際にそのイメージは誤っておらず
転職活動の中で
日系・外資と様々な企業の求人票を見てきましたが、
全体的に外資系企業が提示している年収の方が高かったです。
データで見ても、
事実、データ上でも外資系企業の平均給与は800万円と言われており、
日本の平均年収の400万円とは2倍の差があります。
参考:外資系企業の年収(給料)は本当に高い?| 外資系・グローバル企業への転職なら - RGF Professional Recruitment - RGF
前職の日系大手では、周りに400万〜600万円がマジョリティで、
45歳で課長になれば、1000万円いくかな、
55歳で部長になれれば、1500万円なのかな?みたいな感覚でしたが、
外資に来てみると、1000万がゴロゴロいました。
日系メーカーであれば、
年収1000万円が果てしなく遠いものに思えましたが、
一番歳の近い先輩が1000万円を超えているのを知ると、身近なものに感じて来ます。
関連記事:【外資ってどんなところ?】日系メーカー→外資系メーカーへ移って驚いたこと5選
外資の年収が高い理由については、そこまで詳しくないのですが、
基本的に外資は英語ができることが前提の企業がほとんどで、
そもそも日本に英語ができる人材が多くないので、
必然的に提示給与が大きくなっている印象です。
また、外資系企業だと日系企業よりも解雇がしやすいので、
高い年収を提示しても、パフォーマンスが悪ければ首を切ればいいという考え方なのだと思います。
もちろん、雇用への安定感は日系企業よりは落ちるのですが、
年収をあげたいのであれば、少しリスクをとって挑戦してもいいかと思います。
②同業種へ同職種で転職すること
次に業種・職種に関してですが、
同業種・同職種のパターンが最も年収が上がりやすいです。
というのも、中途は基本的に経験者採用なので、
自社の業務や業種に一定に理解のある方を求めています。
筆者の本音を言えば、
ある業界に数年在籍した人とそう出ない人に大きな差はないかと思っているのですが、
企業目線では、飲食店勤務(他業種)⇨IT業界(他業種)といった方よりも、
IT業界(同業種)⇨IT業界(同業種)の方が、経験として重なる部分が大きいのではないか?というイメージを持ちやすく、経験者として見られやすいのです。
もちろん、業界は違ってもビジネスを行っているという点でいえば共通しているので、
重なる部分も大きいのですが、採用する側に伝わりやすい。という点で同業種への転職の方が有利です。
職種に関しても同様で、
営業なら営業、経理なら経理と
同職種での転職を進めた方が 経験者として見られやすくなり、
結果として年収アップに繋がります。
面接で適性をアピールできれば、年収は上がるのでは?
面接まで行ければ
様々な説明をすることで適性をアピールしたりすることができるのでは?
と思われる方もいると思うのですが、それはなかなか難しいです。
というのも、
他業種への転職では、書類選考でバンバン落とされるので、
そもそも面接に行けない。ケースがほとんどです。
なので、年収に拘るのであれば、同業種/同職種への転職の方が実現確率は高くなります。
筆者は他業種/他職種に突撃して、死ぬほど落とされました。
関連記事
→入社4年目メーカー勤務の私が、転職活動で受けた企業とその結果を公開してみる
→2年間の転職活動を経て、「誰のことも本気で好きになれなくなった女子」の気持ちにわかりみを覚えた
③平均給与の高い業種の企業へ転職すること
先ほども述べたように
基本的に、同業種 / 同職種での転職が最も年収を上げやすいのですが、
平均給与が低い業種におられる方は、
同職種で平均給与の高い業種へ移った方が給与が高くなる確率が高かったりもします。
というのも、以下のデータを見ていただければわかりやすいのですが、
やはり利益率/売上が大きい業界ほど給与が高く、そうでない企業は給与が低い傾向にあります。
飲食店業界の平均給与:501万円
総合商社の平均給与:617万円
というのも、人材がどれほど優秀であろうとも、
そもそも利益が出にくいビジネスモデルだと、高収入を得ることは難しいです。
転職活動を通じて、痛感したのですが、
職種が同じであれば、(特に経理/人事など)行う業務に大きな差はなく、
給与の高低を分けるのは
人の能力の違いよりも、身を置いている環境の差の方が大きいのです。
飲食で年収800万を狙うとなると、トップ数%の人材である必要がありますが、
大手総合商社であれば、平均以下の人材であっても年収800万円はもらえるはずです。
もちろん入社のハードルの差もあるかと思うのですが、
業界の平均給与が高い業種へ、現在と同じ職種で転職活動を行うという視点は
年収をあげる上で大事だと感じました。
実際にメーカー出身の筆者でも、
同職種であればIT業界から面接に多々呼んでいただける機会がありました。
④自身の希少性が生きる企業へ転職すること
4つ目ですが、
自分の希少性を認識し、
その要素を求めている企業へエントリーすると楽に年収UPをすることができます。
と言われても、「自身の希少性?なにそれ。」と思われる方が多いと思いますが、
私は転職活動中にこの部分はとても意識しましたし、
年収を上げる上で最も重要な点と言っても過言ではないので、詳しく説明しますね。
希少性とは価値だ
ものは数が少なくなればなるほど価格が上がります。
入手がし難ければし難い方が価格が高くなります。
希少性は価値なのです。
?ですよね。
説明しますね。
山を登った際に、自動販売機が置いてあることがあると思いますが、
コンビニだったら150円で買えるお茶が200円だったりしますよね?
なぜ価格が高くなっているかと言うと、山という環境下でお茶は入手することが難しいからです。
都心であれば、自動販売機スーパーコンビニ様々な場所でお茶を買えますが、
登山の過程では、そこでしかお茶は手に入れられないですよね。
そこに希少性が生まれているのです。だから価格が高くなっているのです。
超昔の遊戯王カードが数百万円でやり取りされているのも
ビットコインの価格が上がり続けているのも
女子大生がパパ活で大金を稼ぐことができるのも
そのどれもに希少性があるからです。
他では買えない。または入手難易度の高さが、
高い金額を払う動機になるわけです。
そこは、転職市場とて同じなのです。
希少性を磨くには、競争から逃げることが大事
じゃあ希少性ってどう磨くの?
何にも珍しいスキルや経験がないんだけど?
と思われる方も多いはず。
その際には、いかに競争から離れるか、ということを考えると楽かなと思います。
例えば、営業という職種で考えてみると、
営業というフィールで戦うとなると、数が多いですが、
英語ができる営業となると、数はぐっと減りますよね。
さらに、専門分野だったり、マネジメント経験があったりすると
その人数は、さらに少なくなります。
営業能力という大きなフィールドで戦うと、競争がしんどいですが、
少し場所を狭めて、競争相手がいない環境へ行けば、楽に希少性を高めることができます。
これは、ビジネス本チックに言えば、
自身が持つ特徴の掛け算「○○×○○×○○」みたいなやつです。
自身の希少性を徹底的に考え抜け
希少性の高さ=価格の高さであることはわかった。
でも、自分に希少どんな希少性があるかなんてなかなか気付きにくいですよね。
なので、転職活動中いかに私自身が自身の希少性を認識し、
企業へ売り込んだか、簡単に書いて行きますね。
私は業界がニッチな業界出身なので
そもそもその業界出身者が少ないことが1つ目の希少性でした。
2つ目が英語ができることです。
実際そこまでできるわけではないのですが、面接で聞かれる質問はある程度予想できるので、
準備をして「英語ができるハッタリをかましました」
TOEICの点数がある程度あったことも、1つ信用される理由にもなったかと思います。
【TOEIC945保持者直伝】「半年でTOEIC340→900」にするために必要な7つのこと
最後が年齢です。
現在20代後半なのですが、その業界の平均年齢は高く
若手がほとんどいないような業界です。
実際、選考を受けた企業にも「色々めんどくさいこと代わりにやってくれる若いやつ需要」があるはずだと仮定して、
「おそらく今事務作業の負荷かかってますよね?私は前職でバリバリめんどくさい業務やってきたので、お手伝いできますよ?」的なアピールをしてました。
実際応募者の中で最も年齢が私が若かったみたいで、そこも差別化になったかと思います。
なので、あえて平均年齢の高い企業に、20代で突撃することで希少性を生むことができたと思っています。
このように、「ニッチな業界出身×英語ができる×若さ」の3点が重なり、
私は希少性の高い人材かのように相手には伝わったかと思っています。
人間のコミュニケーションスキルに大差はない
てな訳で、私は「自分自身の希少性ってなんなんだ?」ということは意識すべきだと思っております。
というのも、昨今はコミュニケーションスキルが大事だ!熱意が大事だ!とか言われることも多いのですが、
面接という限られた時間内であれば、
外側のコミュニケーションスキルや熱意というのは
短期間での創造が可能です。
内定獲得という点では
コミュニケーションスキルがあることや熱意があることが大事なのではなく、
コミュニケーションスキルがあるように見えることや熱意があるように見えることの方が大事
だからです。
だからこそ、
そう言ったコミュニケーションスキルや熱意といった
曖昧な何かを向上させようとするよりも、
自身の希少性を高める何かを入手した方がよっぽどコスパが良いのです。
⑤今より上の役職へ転職すること
最後ですが、転職の際は一個上の役職へ応募しましょう。
たとえ、管理職やマネジメントの経験がなくとも。です。
明確なデータは無いですが、私の感覚では
外資では700万〜1200万円が課長で
1200万円〜が部長とかになってくるイメージです。
つまり、役職のない転職では
それら未満の報酬しかもらえない可能性が高く、
高い年収が欲しいのであれば、役職付きの転職を成功させる必要があるのです。
いやいや今平社員だし、マネジメント経験なんてないんだが?
もちろんほとんどの20代がマネジメントや管理職の経験がないと思うのですが、
それっぽい経験を無理やり引っ張り出して
面接では
「余裕で管理職できますが何か?」
と述べるのです。
例えば、
後輩への引き継ぎ作業だったり、
課を代表して、他部門をまとめた経験などは20代であってもあるはずです。
たった1人に小さな業務を引き継いだだけだとしても、
その経験が、話にならないほど小さなものであったとしても、
面接では部下と表し、
チームとして成果をあげるために尽力した話をこれでもかというほど、
偉そうに語るのです。
「私は管理職にふさわしい人間だ」とドヤるのです。
役職が1個でも上がるだけで、年収数百万は余裕で変わりますよ☆
バックグラウンドが文系の人は、
スペシャリストではなく人の管理で上に行くしかないから
早めに管理側の経験を積むべきかと思う。
最後に
勤務地だったりやりがいだったり、人によって転職で得たいものは違うんだろうけど、
年収に拘るなら、今日あげた5つは割と重要かと思う。