【新入社員向け】4,5,6月は絶対残業するな!会社員が知らない社会保険料が決定する仕組み

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書いた人:タナカユウ(@tanakayu30

 

目次:【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき30のこと 

 

 

4,5,6月は死んでも残業するな!

 

 

今日も残業、明日も残業

今月は残業80時間超えちゃうな

 

そんなことってよくありますよね。

 

繁忙時期だったりすると残業がなかなか減らないということがあると思います。

しかし、あなたには残業する前に知っておいて欲しいことがあります。

 

それが、「4,5,6月だけは残業をしない方が得」だと言うことです。

 

なぜなら、社会保険の一部の保険料は4,5,6月の平均収入によって決まり、

この期間に残業が増え、平均収入が多くなると、年間の保険料負担額が大きくなるからです。

 

ちなみに、平均収入20万円と38万円では、年間24万円の保険料の差が出てきます。

残業の量は変わらなくても、残業をいつするかによって支払う保険料が大きく変わってくるのです。

 

といってもいきなりよくわからないと思いますので、

 

今回は、

・そもそも社会保険とはどんなものがあるのか

・社会保険料が決定する仕組みはどういったものなのか

・なぜ4,5,6月は残業すべきでないのか

 

など、普段働いているとなかなか知ることのない3点について解説していきます。

 

年間24万円得する話なので、よかったら5分ほどお時間を割いてくださいね。

 

 

関連記事:【新入社員向け】社会保険の一部「健康保険」について知っておくべき9つのこと

 

 

 

4,5,6月は絶対残業するな!会社員が知らない社会保険料が決定する仕組み

 

会社員は5つの社会保険に加入している

  

そもそもの話なのですが、会社員の方は以下の保険に加入しています。

 

 

・雇用保険(失業した際、給付してもらえる:会社が納めている)

 

・労災保険(労災が起こった際に治療費を受け取れる:会社が納めている)

 

 ・健康保険(医療費を受け取れる:会社と自分で半分ずつ収める(会社の方が多く負担する場合も))

 

 ・厚生年金保険(60歳以降年金を受け取れる(現在は月々15万円ほど):会社と自分で半分ずつ納める)

 

 ・介護保険(介護サービスを使用する際お金を受け取れる:40歳以降保険料を納める必要あり)

 

 

社会保険といっても、いっぱい種類があるのです。

 

新入社員が保険料を負担する必要があるのは、健康保険と厚生年金保険

 

そんな中、新入社員のあなたが気にすべきなのが、健康保険と厚生年金保険です。

 

なぜなら、健康保険と厚生年金保険の一部の保険料は、月々のあなた自身の給与から支払っているからです。

 

雇用保険と、労災保険は、会社が全て保険料を負担していますし、

介護保険料を納めるのは、40歳以降からなので今は気にしなくても大丈夫です。 

 

ここまでで、健康保険料と厚生年金保険料は自分の財布からお金を負担しているということはおわかり頂けたと思います。

 

次に、その健康保険と厚生年金の保険料がどのように決定しているのか詳しく説明していきますね。

 

健康保険料と厚生年金保険料は4,5,6月の収入によって増減する

 

健康保険料と、厚生年金保険料は4,5,6月の平均収入によって決定します。

 

 

ここが今回最も覚えておいて欲しいことです。

 

つまり、 たくさん残業し、4,5,6月の平均収入が上がると、負担せねばならない保険料も多くなります。

 

ちなみに、この間の平均収入が20万円である場合と、平均収入が38万円の場合とでは、年間24万円ほど負担せねばならない保険料に差が出てきます。

 

だからこそ、4,5,6月は残業をできるだけ避けた方がいいのです。

残業するのであれば、4,5,6月以外にしましょう。

 

それだけで、所得が24万円ほど変わってくるのです。

 

これからもう少し詳しく説明していきますね。

 

収入別 健康保険料

 

まず、健康保険料について詳しく見てみましょう。

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引用:当組合の保険料 | 健康保険ガイド | ホンダ健康保険組合

 

会社員の方は、協会けんぽと組合健保に加入されているのですが、

今回は組合健保の一つであるホンダ健康保険組合の保険料を例にさせて頂きます。

 

上の図に詳しく書いてありますが、新入社員の月収は20万円ほどだと思います。

 

なので、月収20万円と月収20万円の方が80時間ほど残業すれば届く月収38万円の2つの保険料の違いを見ていきましょう。

 

保険料は以下のようになります。 

 

・月収20万円の保険料

→月々6640円 年額7万9680円

 

・月収38万円の保険料

→月額1万2616円 年額15万1392円

 

・月収20万円と38万円の保険料の差

→月額5976円 年額7万1712円

 

なので、残業を4,5,6月にするかしないかで年間7万円ほど納める保険料が変わってくるということなのです。

 

4,5,6月の平均収入が20万円であれば、

9,10,11月に残業し、その間の平均収入が38万円であっても、納めるべき保険料は月収20万円の方が納める金額で大丈夫です。

 

7万円。大きいですよね。

残業しないでおきましょう。

 

 

収入別 厚生年金保険

 

次に厚生年金保険について見ていきましょう。

 

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引用:保険料額表(平成29年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)|日本年金機構

 

厚生年金保険料も、健康保険料と同様です。

 

・月収20万円

→月々1万5900円、年額19万0800円

 

・月収38万円

→月々3万210円、年額36万2520円

 

・月収20万円と38万円の保険料の差

→月額1万4310円 年額:17万1720円

 

なので、残業を4,5,6月にするかしないかで年間17万円ほど納める保険料が変わってくるということなのです。

 

こちらも4,5,6月の平均収入が20万円であれば、

9,10,11月に残業し、その間の平均収入が38万円であっても、納めるべき保険料は月収20万円の方が納める金額で大丈夫です。

 

17万円。大きいですよね。

残業しないでおきましょう。

 

 

月収20万円と38万円の保険料の差は年間24万円

 

ここまでで、残業の多さで健康保険料と厚生年金保険料に差が出てくることがわかったと思います。

 

最後に、月収20万円と月収38万円の保険料の合計の差をみてみましょう。 

 

月収20万円だった場合

月額:健康保険料+厚生年金保険料=6640円+1万5900円=2万2540円

年額:7万9680円+19万800円=27万480円

 

月収38万円だった場合

月額:健康保険料+厚生年金保険料=1万2616円+3万210円=4万2826円

年額:15万1392円+36万2520円=51万3912円

 

月収20万円と38万円の保険料の差

月額:4万2826円-2万2540円=2万286円

年額:24万3432円

 

つまり、

4,5,6月残業するかしないかで、収める保険料に年間24万円もの差が出てくるのです。 

 

反対に、残業する日程が9,10,11月など、4,5,6月以外の月にずらすことができれば、

24万円も収める保険料を少なくすることができるのです。

 

だから、4,5,6月は残業するな!

 

軽くまとめておくと、

 

健康保険に関しては、少ない保険料の方が医療費の必要負担額が低く設定されていますので、金銭的メリットを考えると4,5,6月残業しないというのは賢い選択です。

 

また、厚生年金に関しては、納めた保険料が多い方が、多く金額を受け取れる仕組みになっています。

 

しかしながら、厚生年金支給額は年々下降してきており、支払っただけ受け取れるのかは不明確です。

 

そのため、20代の手取りが少ない時期は、保険料をできるだけ下げる選択をしておき、日々の生活を楽にしてあげる方が得なのです。

 

な・の・で、

どうしても残業が必要な場面もあると思いますが、

標準報酬額が決定する4,5,6月を避けると保険料が抑えられる

ことは知っておいてくださいね。

 

 

まとめ:4,5,6月は絶対残業するな!会社員が知らない社会保険料が決定する仕組み

 

・健康保険料と、厚生年金保険料は4,5,6月の平均給与で決定する

 

・月収20万円と38万円とでは、収める保険料が、年額24万円差がある

 

・健康保険は、保険料が低い方が保証があつい(高額医療保証制度、付加給付制度の限度額が低い)。なので、保険料はできるだけ抑えた方が得

 

・厚生年金は、納めた金額に応じて支給額が増減する。しかし、年々支給額は降下しているので、保険料を抑えるという選択も知っておくとよい。

 

お金の知識を身につけるには?

 

どうでしたか?

少しは、参考になる部分はありましたでしょうか。

 

最後に、簡単にですがお金について正しい知識を身に付けたい方に向けて

オススメな方法を紹介して行きますね。

  

本を読もう

 

まずですが、「本」を読みましょう。

 

20代は、いやいやお金の勉強って何よ?そもそも。

という状態だと思うので、そんな時はさらっと本を読みましょう。

 

オススメな本は下記でまとめてあります。

【新入社員向け】お金の勉強を始めるにあたって読んでおくべき本9選

 

これらの本を読んで下記の6つの質問に答えられるようになればひとまずOKです。

反対に、今下記の質問に即答できない方は上記の本に一通り目を通すことをオススメします。

 

・資産家と労働者の違い

・分散投資、集中投資の違い

・インデックス型、アクティブ型等信託の違い

・生命保険は加入すべきか否か

・機会損失とは何か

・評価経済とは何か

 

また、この他にも【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき50のことでお金に関する知識はまとめてありますので、

 

本はなんだか難しそうと感じる方は、上記の記事に目を通すだけでも

新入社員が知っておくべき金融知識についての理解は深められると思います。

 

その中で、節約に挑戦したり

「キャリアSIM→格安SIM(LINEモバイル)への変更など」

  

資産運用にチャレンジすることで

「WealthNavi」での自動分散投資など」

 

お金の知識だけでなく、実践力も上げていけるようにしていきましょう。

  

行き詰まりを感じたら、話を聞きに行こう

 

で、ある程度の節約や資産運用に挑戦した後にオススメなのが、

お金に関して詳しい方に、話を聞きにいくというものです。

 

というのも、自分で本で学んで実践していったとしても

理解が浅かったり、腹落ちしていない点も多々出てくると思います。

 

なので、自分自身の行動を正しく矯正する場として、

人に話を聞きにいくということをオススメします。

 

といっても誰に話を聞けばいいんだ?となると思いますが、

そんな時は無料で参加できる「お金の教養講座」を利用しましょう。

  

 

お金に関してのことって中々聞く機会っていうのはないと思うので、

こういった場を利用して日頃の疑問を解消していきましょう。

 

講師の方も丁寧な方ばかりで、

こちらが疑問に思ったことに対して、細かく回答してくれます。

 

もちろん無料ですよ!

 

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目次:【新入社員向け】お金の勉強をしたいと思ったら知っておくべき50のこと