書いた人:タナカユウ (@tanakayu30)
目次:大手企業から内定を得た私が考える「就活で必要な50のこと」
自己分析
「自己分析もうやった?」
「ノート3冊分自分史書いたよ」
「就活では自己分析が最も大事」
就活がはじまると、上記のような言葉を聞いたりしますよね。
私が就活生の時も誰からともなく自己分析という言葉が聞こえてきて
就活をするためには自己分析が必要なんだという認識ではいたのですが、
そもそも自己分析ってなんだよ。とずっと思っていました。
自己分析とは何で
自己分析するためにはどういうことをすれば良いのか
就活生はよくわからないと思います。
結論としては、
自己分析は「内定を得るためのもの」と「人生をより良く生きるためのもの」の
2種類に分けられます。
今回はそれぞれ詳しく解説していきますね。
それではいってみましょう。
- 自己分析は「就活用」と「人生用」の2種類に分けて考えよう。
自己分析は「就活用」と「人生用」の2種類に分けて考えよう。
今日のポイントは下記2つ!
①就活用の自己分析=自分のキャラを設定すること
②人生用の自己分析=自分がどう生きたいか、何に価値を置くか確認すること
それぞれ解説していきますね。
まず、教科書的な自己分析を確認してみよう
まずは自己分析とは何足るものなのかというところを、一緒に考えてみましょう。
良くわかんなかったので、まずはとりあえずググってみました。
自己分析とは
・自分自身の過去の体験を振り返ることで行う自己分析であり、就職活動の出発点とされる。
・自己分析を行うことで、自身はどんな仕事がしたいか、どんな仕事が向いているか、どんな会社に行きたいかなどといった事柄を認識、理解する。
これが、一般的な自己分析という言葉の意味するものです。
これだけで理解できたのであれば良いのですが、
多くの方がじゃあ具体的にどんなことをすればいいの?と
首を傾げてしまうのではないでしょうか?
自己分析は、就活用と人生用の2種類に分けられる
で、私としては自己分析は
内定を取るために必要な、就活用のものと
より良い人生を歩むために必要な、人生用のものがあると考えています。
とりあえず、内定だけが欲しい方であれば、就活用のものだけで十分です。
しかし、
入社3年で辞める方が30%いるように、多くの方が入社してからミスマッチを感じていることも事実としてあるので、
就活とは違った人生用の自己分析をすると
選んだ会社で幸せに働けたり、理想の人生を歩むことができる可能性が上がります。
まあ、よくわからないと思いますので、
詳しくそれぞれ説明していきますね。
①就活用の自己分析=自分のキャラを就活受けするように再設定すること
まず、就活用の自己分析についてです。
私が定義する就活用の自己分析は下記になります。
就活用の自己分析とは
「採用担当者が採用したい自分はこれまで何を考え、どんな行動してきたのかを考える作業」
byタナカユウ
つまり、就活で必要な自己分析は
自己分析=自分のやりたいことを探すことではなくて
自己分析=過去の行動の解釈を面接官受けするように変更することです。
採用担当者が採用したくなる自分は、
どんな時に、どんな感情を抱き、行動してきたのか
考え抜く作業なのです。
ここで大事なのは、自分のことをしっかり見つめなおすことではなくて、
面接官が採用したくなる学生像にいかに自分自身を近づけるか、です。
もう1度言いますが、
自己分析はあなたを知る作業ではありません。
採用担当者が、どんな自分なら採用したいと思うのか、考える作業なのです。
合否を決めるのはあなたではなく、採用担当者
あなたは大手に内定を得たいと思っているのだと思います。
じゃあ、どうすれば内定をもらえるのか考えてみると、
それは採用担当者があなたを採用したいと思うことです。
つまり、あなたが内定を望むのであれば
採用担当者を喜ばせないといけません。
採用担当者が聞いて心地よい言葉を、選考過程を通じて投げかける必要があるのです。
なので、内定を得るにあたって、
あなたが人生の中でどんな経験をして何を感じたのかはどうでもよく、
「あなたが人生の中でどんな経験をして、何を感じたと伝えれば、採用担当者は喜ぶか」ということの方が重要なわけです。
つまり、自己分析をあなたのためにやるのではなく、
採用担当者のためにやる作業のことを言うのです。
面接で本音を伝えれば間違いなく落ちる
ここまで聞いていると、
え?自己分析なのに、なんで採用担当者のことを考えないといけないの?
と思われるはず。
その答えはシンプルで、自己分析で自分のことを考える必要がないのは
採用担当者があなたの本音を求めていないからです。
というのも、
人間のド本音の感情とは、決してきれいなものでは無く、
人様に曝け出せるものではありません。
それは、就活、ましてや日本の歴史を作ってきた大手企業の面接であなたの内側と向き合って見えてきた感情を伝えれば、
「まず、落とされます。」
就活に関して言えば、
自己分析し自分の本心を知れば知るほど
あなたは大手からの内定から遠ざかってしまうのです。
例えば、実際私が面接で話した本音は以下のようなものです。
Q1. 幼稚園〜高校までの間本格的にサッカーをやっておられたようですが、
何か継続できた理由ってあるのですか?
A1. いや、なんとなく惰性で、、。
→不採用
Q2. 大学では、英語と中国語に熱心に取り組まれたようですが、
何か理由はあるのでしょうか?
A2. 英語と中国語勉強しとけば、就活楽になるかなって、、。
→不採用
Q3. 弊社を志望した理由を教えて頂けますか?(メーカー面接にて)
A3. 知名度高いし、残業も少ないって聞いたので、、
→不採用
つまり、自分の本心を明確にし、
そのまま面接官に伝えると、就活では不採用になってしまいます。
なので、もしあなたが内定を望むのであれば、
本音を言わない決心をせねばなりません。
就活用のあなたを創造せねばならないのです。
具体的な、面接受けする自己分析の仕方
先ほども述べましたが、就活における自己分析とは、
自分の人生をどのように見せれば、採用担当者が喜ぶか考える作業です。
と言われても、具体的にどんな風に作って行くのかよくわからないと思いますので、
先ほどの私の面接での受け答えを採用担当者受けする内容に変えてみましょう。
Q1. 幼稚園〜高校までの間本格的にサッカーをやっておられたようですが、
何か継続できた理由ってあるのですか?
A1'. 中村俊輔選手をはじめとする日本人選手が、海外に飛び出して活躍する姿に強い憧れを持っていたからです。
自分自身もサッカーという武器を極め、環境を問わず挑戦できる人間になりたいという気持ちがありました。
→採用
Q2. 大学では、英語と中国語に熱心に取り組まれたようですが、
何か理由はあるのでしょうか?
A2'. ビジネスの世界で活躍する上で、必要な言語だと考えたからです。
サッカー選手になる夢は果たせませんでしたが、環境を問わず挑戦できる自分になりたいという思いがずっとありました。
なので、大学で商学部に属しながらビジネスについて学び、
世界で話されている人口が多い英語と中国語を身につけることで、
ビジネスという世界で、環境問わず活躍する自分に近づこうと思いました。
→採用
Q3. 弊社を志望した理由を教えて頂けますか?(電機メーカー面接にて)
A3'. 日本のBtoC製品を通じて、途上国を豊かにしたいからです。
留学先であるフィリピンで多数の日本製品を目にし、誇りを感じました。
なので、一日本人として自分が携わった製品が消費者の手に渡るBtoCメーカーで働きたい思いがあります。
また、フィリピンでは洗濯機が無く、手洗いで洗濯に時間がかかっていたり、
気温が高い中エアコンのないなど、日本の製品で改善できる生活を目にしてきました。
なので、御社という環境の中で、
日本の製品を世界に発信しながら、途上国の生活環境をより良いものにしていきたいと思いました。
→採用
こんな感じです。
ちょっと就活生っぽく感じませんか?
幼少時→大学→志望動機に繋がりがあり、
環境問わず活躍できる自分でいたいという明確な行動指針を持って
行動してきた印象を受けると思います。
ド本音で言えば、
サッカーをやってた理由なんて、なんとなくでいいですし、
大学で英語を学んだ理由なんて、海外留学行けば単位貰えるからとか、
なんでもいいわけです。
ただ、これをESや面接などの就活で言ってしまえば、落とされます。
ふざけてんのか。と思われてしまいます。
だから、就活の場では自己分析を通じて自分を探すのでは無く、
大手企業に採用される自分であれば、
どんな基準で、どんな行動を行ってきたのかに意識を使ってください。
それが大手企業に内定を得たいあなたが認識すべき正しい自己分析の定義です。
だから、内定を得るためだけなら自己分析はいらない
つまり、一般的に考えられれている自己分析を
「どんなシゴトがしたいか」
「どんなシゴトが自分に向いているか」
「どんな会社に行きたいか」を認識・理解することとするのであれば、
そんなものは必要ないし、
それよりも、自己分析を
「採用担当者が採用したい自分はこれまで何を考え、どんな行動してきたのかを考える作業」と新たに定義し、行動した方が大手内定には近づくのです。
②人生用の自己分析=自分がどう生きたいか、何に価値を置くか確認すること
次は、人生用の自己分析について解説していきますね。
先ほどまでは、採用担当者にどう思われるかを中心に書いてきましたが
同時並行で就活用とは別に、人生用の自己分析にも取り組んでおきましょう。
入社3年で3割が辞める
というのも、あなたも聞いたことがあると思いますが、
日本では入社して3年で30%の人が会社を辞めています。
希望して入社したはずの企業をなぜ早期退職するのかと言いますと、
自分の理想と、現実にミスマッチが起きているからです。
就活時代に受け取れる情報は限られていますし、
自分自身が何に幸せを感じるのか、どんな人生を歩んで生きたいのか、
深く考えることのないまま、多くの人が入社していきます。
結果、自分の大事にしたいものがその企業では得られないことに気付き、
辞めて行くことになるのです。
採用選考とは評価される場であり、
採用担当者にどう思われるかを1番に優先せねばいけません。
しかし、内定が出た後にその会社で生きて行くのは自分自身です。
なので、内定が出た後でも構わないのですが、自分自身が人生の中で大事にしたいものを明確にして、その基準にマッチした企業に入社を決めるようにしましょう。
と言われても、例えばどんな点に不満を感じるのか想像できないですよね。
なので、ここでは就活時代しっかり考えておいた方が良いポイントをお伝えしますね。
1.仕事にやりがいを求めるか
まず、若手社員の退職理由でありがちなのが「やりがいを感じられないこと」です。
というのも、業界問わず日系大手では、年功序列です。
基本的には、上の人が決めたことを下が実行します。
なので、自分の意思で決められる部分は少なく、
そこに不満を感じる若手社員は多いです。
また、大手企業では仕事が細分化されていたり、
業務にはマニュアルが用意されており、仕事の進め方には型があります。
個人の能力に依存していては、その人が抜けた場合に事業が不安定になります。
なので、人に依存せず誰がやっても結果を出せるような環境を作ってきたのが、
日本の大手企業であり、そういった仕組みが出来上がっているからこそ長く生き残ることができているのです。
有給休暇が取得しやすいのも、業務を個人に依存していないからです。
しかし、仕組みが出来上がっているからこそ、
個人が関与できる範囲というのは少なく、そこに不満を感じる社員も一定数います。
なので、自分自身が安定して働きたいのか。
多少不安定でも、自分が関与できる範囲が広い環境で働きたいのかは明確にして起きましょう。
もし、残業が少なく、有休も定期的に取得したい。
やりがいはそこまで必要ないという方は、日系大手一択で問題ありません。
反対に、やりがいを持って働きたい、自分自身が関与できる範囲が広い環境が良いという方は、
外資系企業や、
ITベンチャー(リクルート、DeNa、楽天など)がオススメです。
事実、日系大手から外資コンサルやITベンチャーへの転職は非常に多いです。
職種に関しては、営業が自身の働いた結果が数字として現れるので、
最もやりがいを感じやすいです。
反対に、デスクワークの多い、人事・経理・企画などはやりがいを感じにくいです。
2.残業が多くても平気か
次にですが、残業時間に関しても考えておきましょう。
若手社員の傾向として、以下があります。
私生活を充実させたいとか
終業後は、副業に時間を割きたい
なので、残業が多いと遊ぶ時間が減少したり、副業へ時間が割けなくてってしまうため、そこに不満を感じ退職する方が多くいます。
一般的にですが、やりがいがある企業は残業量が多く、
残業の少ない企業はやりがいを感じにくい傾向があります。
外資コンサルやITメガベンチャーはやりがいを感じやすい一方で、
残業時間が多いです。
反対に、日系大手(自動車メーカーや電機メーカー)は
残業が少ない傾向にあります。
部署単位では、経理・人事・営業(顧客との飲み会)が残業が多い印象です。
なので、自分にとってやりがいが大事なのか、残業の少なさの方が大事なのかは考えておきましょう。
残業が多く24時まで働くことが当たり前の環境では、
副業の成長が見込めません。
労働時間を抑えたい方は、
株式会社週二やMercuryといった週3日以下の企業や
ランサーズやキャスターなど、リモートワークできる企業をみてみましょう。
3.働く環境は若い環境が良いか
3つ目ですが、
どんな年齢層の人と一緒に働きたいのかということも考えておきましょう。
というのも、TOPIX100をはじめとする日系大手企業では、
終身雇用制度が存在しています。
そのため、平均年齢が45歳程度の企業が多く、
入社すれば、基本的に40代〜60代の方と働くことが多くなります。
人間20年も生きる年月が違うと、
物事への考え方が根本的に異なります。
なので、年上の方々と中々人間関係の構築がうまくいかず、
転職する方もいます。
日系大手に就職するということは、
基本的に40〜60歳の方と一緒に仕事をすることになると知っておきましょう。
感覚的には、40歳でもまだ若手です。
反対に、ITメガベンチャーなどは、離職率が高い業界は
社員が20代〜30代のところがほとんどで、社内ルールなども比較的少ないです。
コンシューマと近い事業を行なっていることが多いので、
トレンドに乗った仕事がしたい方は、そういった企業の方も見ておきましょう。
4.都会で暮らしたいのか田舎で暮らしたいのか
あと就活生がないがしろにしがちですが、
自分がどんな環境で暮らしたいのかも明確にしておきましょう。
というのも、
田舎勤務者のほとんどが都会で暮らしたいとの理由で、転職をします。
日系大手のほとんどが全国に拠点を持っていますので、
地方に飛ばされる方は少なくありません。
地方では、遊ぶ環境が少ないことに加え、
20代などの若手社員と同年代の人口が少ないです。
地方では街に出歩く方の平均年齢が60歳くらいであることは
珍しくありません。
結果、「私生活が充実しない」+「新しい友好関係を会社以外で築くことが難しい」
といった理由に不満を覚え転職します。
就活生は、全国転勤でも問題ありません!と面接ではいいがちですが、
東京をはじめとする都会で暮らすのと、地方で生活するのとでは
遊び方、出会う人々が180度異なります。
どちらが良い悪いではないですが、
どちらの環境で暮らしたいのかは明確にしておきましょう。
まとめ:自己分析は「就活用」と「人生用」の2種類に分けて考えよう。
①就活用の自己分析=自分のキャラを設定すること
就活では、ド本音を言えば落とされる。
内定が欲しいなら、
採用担当者受けする自分は何を思いどんな人生を歩んできたのか考えよう。
②人生用の自己分析=自分がどう生きたいか、何に価値を置くか確認すること
1.仕事にやりがいを求めるか
大手であればあるほど、年功序列かつ仕事が仕組み化されており、仕事はやりがいがない。しかし、休暇が取りやすい。
ITメガベンチャーはやりがいを感じられやすいが、残業が多い傾向に。
職種では、営業は成果が数字に現れるので、最もやりがいを感じやすい。
2.残業が多くても平気か
毎日24時回って帰宅など残業が多いと、私生活や副業に時間を割きづらい。
残業少ない=ホワイト=やりがいが少ない
残業多い=ITメガベンチャー=やりがいを感じられやすい
自分がやりがいか、労働時間の少なさ、どちらが大事なのか知っておくべき。
3.働く環境は若い環境が良いか
日系大手の社員の平均年齢は45歳程度。
一方でメガベンチャーの平均年齢は20代後半〜30代前半。
日系大手で働くことは、40代〜60代の方と一緒に働くということ。
自分はどんな年齢層の方と働きたいのかは知っておくべき。
4.都会で暮らしたいのか田舎で暮らしたいのか
都会と田舎では、遊ぶ環境、出会う人、何もかもが正反対。
就活生は、全国転勤でも問題ないと言ってしまいがちだが、
もう1度どんな場所で生活がしたいのかは考えてみるべき。
就活を賢く進めるために知っておくと良い話
就活って何をしたらいいかなかなか分かりにくいですよね。
色んな情報に惑わされて身動きが取れなくなることもあると思います。
な・の・で
ここでは、就活を効率よく進めるために必ず知っておくべきサービスを
紹介しておきますね。
まず、MeetsCompany や【digmee】ですが
これらは、内定直結型の選考会に参加できるサービスです。
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忙しい就活生にはおすすめです。
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他にも、下記サービスに登録しておけば、効率良く就活を進めることができます。
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・就活ノート:先輩の選考体験を無料で見られるサービス
・ねっとで合説:企業の業務内容から社風まで動画で見られるサービス
合同説明会に何度も足を運ぶのは時間がかかりますので、
使えるツールは賢く使用して、時間を節約しながら情報収集してくださいね。
*「そもそも、就活の進め方・これからのキャリアをどうしていいかわからない。」という方は、
同じ大学出身のOB/OGに話が聞ける「ビズリーチ・キャンパス」 で
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