書いた人:タナカユウ(@tanakayu30)
目次:大手企業から内定を得た私が考える「就活で必要な50のこと」
大手企業に入る具体的メリットって何?
就活を始めると、なんとなく大手企業に入りたいと考える学生は多いです。
しかしながら、どうして大手企業がいいのかと聞かれると
知名度とか安定とかうまく答えられない方も多いのではないでしょうか。
学生だとなかなか実態ってわかりにくいですよね。
な・の・で
今回は大手企業に就職すると具体的にどんな点で優れているのか解説していきます。
大手大手ってよく聞くけれど、詳しく内情を理解できていない方にとって参考になることが書いてあると思います。
ベンチャー、中小企業など異なる規模の企業がある中で、
大企業(大手企業)を選ぶことで得られるものってなんなのでしょうか。
それでは行ってみましょう。
*今回は大手企業=TOPIX100などの日系大手企業とします。
関連記事:関関同立、MARCHのあなたが大手企業に内定できる確率
大手企業に就職することで得られる6つのメリット
①給与(ボーナス含む)で400万円ほどお得
②家賃補助で年間50万円ほどお得
③健康保険の保険料が安く、利用できる制度も多い
④休暇取得がし易い
⑤転職難易度が低い
⑥融資を受けられやすい
①給与(ボーナス含む)で400万円ほどお得
まず、給与面です。
日本の平均年収は432万円(平均年齢46歳)となっています。
(ソース:平成29年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁)
しかし、大手企業(TOPIX100)の平均年収を概算で出してみると920万円ということでした。(計算式:各企業の平均給与の合計 ÷ 100(社))
(ソース:大手企業100社(TOPIX100)の平均年収|給料.com)
*実際は、それぞれの企業(平均年収 × 従業員数)の総和を100社で割らないといけないので、詳しい数字が知りたい方は是非計算してみてくださいね。
つまり、大手企業に勤めるのとそうでないのとでは、
年間400万円以上もの差が開くということがデータとしてあります。
また、ボーナスに関しても
中小企業ではボーナスは月給1ヶ月分、大手では月給2.4ヶ月分支給とのことですので、
大手企業のボーナスは平均より多いということは事実みたいです。
(ソース:賞与は平均で何ヶ月分?計算方法とボーナス支給額に増減のトリック、月給何ヶ月分?ボーナスの平均と実態|民間企業・公務員|転職Hacks)
なので、企業それぞれではあるのですが、
給与が高いという面は大手企業に勤めるメリットと言えそうです。
②家賃補助で年間50万円ほどお得
次にですが、
家賃補助が、大手企業の場合手厚いということが挙げられます。
これも、企業によって違いはあるのですが、
私の周りの話を聞いていると、家賃の6割を負担してくれるところが多いです。
(メーカー、証券、銀行など)
例えば、家賃7万円だとすると、
会社負担が4.8万円で、自己負担が2.2万円というイメージです。
月々2.2万円で、家賃7万円の家に住めてしまうのです。
家賃補助の額を月額、年額、8年間(22歳→30歳)の総額を表すと以下のようになります。
月額:4.8万円
年額:57.6万円
8年間:460.8万円
給与面では、同じでもこの手当の部分で大きな差が出たりします。
就活生は、家賃補助があるのかないのかはきちんとチェックしましょう。
大きな差が出ます。
③健康保険の保険料が安く、利用できる制度も多い
3つ目ですが、健康保険の質が大手企業の方が高いです。
というのも、会社員が加入する健康保険には2種類あり、
中小企業は協会けんぽに加入し、大企業は組合健保と呼ばれるものに加入します。
この2つの健康保険(協会けんぽ、組合健保)ですが、
組合健保の方が優れており、大手企業に勤務すれば無条件で組合健保に加入できるのでその恩恵を受けることができます。
ここでは、組合健保(大企業)が協会けんぽ(中小企業)と比べて優れている部分を紹介して行きますね。
組合健保の方が、協会けんぽよりも保険料が安い
保険料ですが、上記の図を見ていただければわかるとおり、
協会けんぽの方が、組合健保のよりも保険料が高いです。
また、協会けんぽの場合は、会社と社員が折半ですが、
組合健保の場合は、企業の負担額の方が多い場合が多いです。
つまり、ざっくりですが、個人負担額は以下のようになります。
協会けんぽ(中小企業)の方の保険料は、月々5%
組合健保(大企業)の方の保険料は、月々4%
なので、年収が400万円だと仮定すると、
協会けんぽ(中小企業)の方の保険料は、年間20万円
組合健保(大企業)の方の保険料は、年間16万円となります。
年収800万だと仮定すると、
協会けんぽ(中小企業)の方の保険料は、年間40万円
組合健保(大企業)の方の保険料は、年間32万円です。
保険料の面で、大企業勤めの方がお得だということは知っておきましょう。
組合健保だけが、付加給付制度を利用できる
次にですが、使用できる制度も組合健保(大企業)の方が優れています。
というのも、健康保険に加入していれば誰でも高額医療保障制度と言われるものを利用でき、それを利用すれば月々の治療費は最大8万5000円程度になります。
しかし、組合健保加入者はさらに付加給付制度と呼ばれるものも利用でき、
それを利用すれば月々の治療費は最大で2万5000円程度となります。
これは、協会けんぽ(中小企業)加入者の方は利用できませんので、
組合健保(大企業)に加入するメリットと言えます。
このように、大手企業に勤務すれば、組合健保に加入でき、
それは保険料と利用できる制度ともに優れているものなのです。
就活生はあまりここまで知られないと思いますが、
社会保険の制度を知っておくと得することが多いので、時間があるときに勉強して見てくださいね。
関連記事
→【新入社員向け】「健康保険」について20代会社員が知っておくべき8つのこと
→【新入社員向け】4,5,6月は絶対残業するな!会社員が知らない社会保険料が決定する仕組み
④休暇取得がし易い
休暇の取得がし易いということも大手企業に勤務するメリットです。
大手企業には、数万人もの人がおり、
大勢で1つの仕事に取り組むことになります。
結果、1人が休暇を取得しても代わりに業務をこなしてくれる方が常にいますので、
休みやすい環境が人数の少ない企業よりは整っているのです。
有給取得率が多い企業を載せておきますので、みてみてくださいね。
(引用:「有給休暇取得日数が多い会社」トップ100社 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準)
⑤転職難易度が低い
次は、転職事情に関してです。
こちらはデータはありませんが、自身の経験と大手企業勤務の方々の話を聞いていると、
大手 → 大手・中小・ベンチャーへの転職は可能ですが、
中小・ベンチャー → 大手は非常に難しい印象があります。
事実、私もTOPIX100と呼ばれる日系大手の企業に勤めていますが、
ベンチャー企業からの転職者を見たことがありません。
しかし、周りでは以下のような様々な企業への転職者がいます。
外資系コンサル:アクセンチュア、デロイトトーマツ
広告:博報堂
メーカー:ソニー
ITメガベンチャー:リクルート、楽天
100人規模のベンチャー企業
なので、もちろん個人差はありますが、
名の知れた大手企業に勤めておくと、転職時にも多くの選択肢を持てると言えます。
関連記事:BtoBメーカー女性総合職の私が、入社3年目で博報堂へ転職した理由
⑥融資を受けられやすい
最後になりますが、
融資の受け易さも大手に勤めることで得られることの特権です。
あなたも働き始めると、車が欲しくなることもあると思います。
中古ではなく、新車を購入したいと思うこともあるでしょう。
しかし、新車を購入するとなると300万円ほどの資金が必要となります。
ほとんどの場合、ローンを組んで購入することになるのですが、
社会的信用がない新入社員では300万円という金額を借りることは容易ではありません。
そんな時、大手に勤めているとお金が借りやすいのです。
というのも、大手であれば提携している企業があるので、
会社を通じてローンを申し込むと審査が通過し易いのです。
新入社員には信用がありませんが、会社には信用があるからです。
まとめ:大手企業に就職することで得られる6つのメリット
①給与(ボーナス含む)で400万円ほどお得
②家賃補助で年間50万円ほどお得
③健康保険の保険料が安く、利用できる制度も多い
④休暇取得がし易い
⑤転職難易度が低い
⑥融資を受けられやすい
就活を賢く進めるために知っておくと良い話
就活って何をしたらいいかなかなか分かりにくいですよね。
色んな情報に惑わされて身動きが取れなくなることもあると思います。
な・の・で
ここでは、就活を効率よく進めるために必ず知っておくべきサービスを
紹介しておきますね。
まず、MeetsCompany や【digmee】ですが
これらは、内定直結型の選考会に参加できるサービスです。
これらのイベントで、優秀な成績を収めれば
その場で「内定」が出たり、1次選考免除などの「特別選考パス」が付与されます。
1度で複数社から内定を獲得できる可能性もありますので、
忙しい就活生にはおすすめです。
関連記事:【その場で内定?】関関同立・MARCHの就活生が、内定直結型の選考イベントに参加するべき理由
他にも、下記サービスに登録しておけば、効率良く就活を進めることができます。
・キミスカ:人事からスカウトが届き、特別選考を受けられるサービス
・就活ノート:先輩の選考体験を無料で見られるサービス
・ねっとで合説:企業の業務内容から社風まで動画で見られるサービス
合同説明会に何度も足を運ぶのは時間がかかりますので、
使えるツールは賢く使用して、時間を節約しながら情報収集してくださいね。
*「そもそも、就活の進め方・これからのキャリアをどうしていいかわからない。」という方は、
同じ大学出身のOB/OGに話が聞ける「ビズリーチ・キャンパス」 で
先輩たちのぶっちゃけ話を聞くのもオススメです!
関連記事:「大手企業社員が推薦する」大学生のうちに読んでおきたい本9選
目次:大手企業から内定を得た私が考える「就活で必要な50のこと」